蒸気機関車
記念すべき第1弾,「鉄道車両アイコン集その1」に収録した.初期段階の作,またSLはほとんどが黒い色で構成されているため,かなりリアリティに欠ける作品となった.言い訳がましいがそれを覆せるようなリニューアル作を描いてみたいところだ.
蒸気機関車(SL)とは,石炭を燃やし,水を沸騰させ,その蒸気をシリンダーに送り込みピストンを動かす.その蒸気機関を動力を利用した機関車である.煙,水蒸気,砂,熱気,乗務員の汗などを噴出し駆ける.
頑なにブラック.煙を吐き進む車体はススで汚れるのは当然であり,JR発足以前から幼心に地味だとは思っていたものだが,年を追うごとその魅力を感じつつある.機関車トーマスからSLを知った世代に,母国のSLはどう映るのか.他に無い挙動.とくに足回りのギミックが機械好き心をくすぐる.残念ながら正面からは全くわからない.
SLは各地にあらゆる状態で保存されている.熱いうちに熱気を感じ,咆哮を聴いておきたい.京都の梅小路機関車館には多くのSLが動く状態で保存展示してある.そこでは鳳凰のレリーフの付いたデフレクターを心に収めておこう.