データ作成手順

基本的には手計算と同じ手順で、何をするには、何が必要か、です
データ作成上の注意」の「鉛直荷重の流れ」を参照ください

効率よくデータを作成するためには、当プログラムの各データが何を意味するのかその目的やプロパティの意味を理解する
参照:ヘルプ「データの種類」「プロパティ」

データの入力・編集方法は、ヘルプ「データ編集」を参照ください
データによっては線分の位置、方向に意味があることを理解する
ここではデータ種別ごとの意味やプロパティの意味は省略している

各データの理解を誤っていれば、全計算が仮に出来たとしてもそれらは無用の長物でしかない

以下にデータ作成手順の一例を示します
階ごとに作成するか、データごとに作成するかは各自のお好みです
TWZAIRAI・TWHINKAKUで地震力を精算しない場合は、文字のデータは不要です
TWZAIRAI・TWHINKAKUで見付面積・風圧力算定を精算しない場合は、文字のデータは不要です

●まず全てのデータの配置の目安となる「地震床」を配置する
 お好みで「地震バルコニー」「地震屋根」なども配置する

●次に地震力算定のためのデータを配置
 「外壁」「手摺」を入力支援で作成するか線入力する
 「地震床」「地震バルコニー」「地震屋根」「外壁」「手摺」が揃えば、「地震力算定」が可能ですが「地震力の検討」実行すると、「耐力壁 X方向 ・・・」のメッセージが出る

●次に見付面積・風圧力算定のためのデータを配置
 今までのデータで見付面積・風圧力算定に不足するデータは「棟」データ
 単純な屋根形状であれば入力支援で作成する
 または屋根面ごとに折れ線入力で作成する

 TWZAIRAI・TWHINKAKUで見付面積・風圧力算定を精算しない場合は、不要です
 見付面積・風圧力算定フォームで見付面積を直接入力する

ここまでで水平力・見付面積の算定に必要なデータが揃った

でも「見付面積・風圧力」算定で「見付面積」は出来るが「耐力壁」がまだ入力していないので「風圧力算定用見付面積」で「計算データ作成」を実行すると「偏心を計算するには・・・」とかいろんなメッセージが出る
これは水平力に関して常に偏心を算定するために「壁量」を算定しているからです
「地震力の検討」のメッセージも同じ理由です
ここで「基本データチェック」をしても「OK」となるが、ただ今までのデータに致命的ミスがない、という意味ですべてのデータが揃った「OK」ではない
その他有効になっているメニューを実行してみるといろんなメッセージが出る
ここまでのデータ作成でこれらのメッセージの意味はお分かりいただけるはずです

●次に「耐力壁」データを配置しましょう
 「耐力壁」を配置すると両端の「柱」を追加配置するからです
 「準耐力壁」も必要なら配置する

●次に「柱」データを配置する
 「耐力壁」付き柱でないものを配置する
 「梁」の継ぎ手位置の目安になる


TWZAIRAI・TWHINKAKUで水平力を精算しない場合は、これでデータ作成は終了です
その他ヘルプ「最小限の必要データ」の必要データがあれば「EV」や「梁」など配置する
2階柱の直下に柱がない場合その振り分けを精算する場合、「梁」を入力する(有効支点間の部分梁でよい)
「一貫印刷」を実行する
メッセージが出ればそれに応じてデータを編集し、また結果を検証して納得出来るまで編集・一貫印刷を繰り返す


●次に「梁」「片持梁」データを配置する
 「床」「バルコニー」の支持材となり、これらの自動割付が可能になる
 「片持梁」の方向の意味は線データで作成するデータ その2参照のこと

以下はTWWOOD・J-WOODで必要な残りのデータです

●次に「母屋」「束」データを配置する
 「束」は「母屋」の支持材です
 「母屋」は「屋根」の支持材となり、これらの自動割付が可能になる

●次に鉛直荷重データ「床」「バルコニー」「屋根」を配置する
  これらのデータで初めての方に多い最も注意することは、その方向と範囲である
  これを誤っていればヘルプをよく読んでいない、データの意味が理解できていない、ということになります

荷重範囲が支持材の範囲からはみ出している部分の荷重は、近い支持材の端部に集中するとして処理します

  これらを入力すると支持材を検索し、自動割付する
  しかし、支持材となる「梁」「片持梁」「母屋」が配置されていないと割付データが不正となり修正が必要となる
  また複雑な支持材範囲を指定すると割付が意図しない割付になる場合がある
  参考図 「床・バルコニー・屋根

●その他必要データを配置する

以上がデータ作成の標準的な作成手順です

必要に応じ各段階でデータチェックください
これらでOKでも各計算ごとにその計算に必要なデータチェックを行います
メッセージに応じ修正ください
「設計条件」の設定やその他の部材での条件設定によってデータチェックの内容が変わります


計算の順序の一例 を参照ください

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