その昔、4時の海外ドラマシリーズに凝っていた。
"原子力潜水艦シービュー号"とか名高い"スタートレック"が大好きだったのである。
私は、その後の海外ドラマシリーズのオープニングテーマ集を作って持っていたのであるが、あるとき母親に捨てられてしまった。
録っていたカセットを、ラジカセに入れっぱなしにしてしまったのである。
というか、何を思ったのか彼女は、その貴重なカセットに、あろうことか自分のはまっているタンゴを録音してしまっていたのだ。
そのテープには、今ではどうやっても手に入らない、"ロックフォードの事件メモ"とか、"華麗な探偵ピート&マック"とかのオープニングが納められていた。
今回は海外ドラマのネタのなのであるが、その中でも不完全SF系というか、ストーリードラマの方をメインのSFドラマもどき系について、ご紹介したいと思う。
海外ドラマ全てをごちゃ混ぜに書きたかったのだが、どうあがいても全部を対象にすることが出来ないと分かったため、このようなことになった次第である。
不完全SF系、どのような物をさすのか。
宇宙でドンパチ物はもちろん入らない。("スタートレック"とか、"スターゲート"とか)
海でドンパチ物も入らない。("原子力潜水艦シービュー号"とか)
なんで、一世を風靡した"原子力潜水艦シービュー号"が入らないのか。
スペースがなかったのである。機会を改めてご紹介したい。ご了承いただきたい。
一番こったのは、おそらく"バイオニックジェミー"であろう。
シリーズの中の傑出作は、ご存じの方ならおそらくALEX7000シリーズとフェンボットシリーズということで、異存のないところだろう。
私はといえば、もちろんフェンボットシリーズの"ゴールドマン局長暗殺指令"も大好きなのであるが、一押しはALEX7000シリーズだ。
暴走コンピューターALEX7000は、もちろんモチーフとして"2001年 宇宙への旅"のHALがベースにあることは間違いがない。
正式タイトルは、"ジェミー地球壊滅を救え"といものだ。
世界平和をめざすクーパー博士は、核兵器を無効にするユテニュウムを大気中にばらまくために、世界最大のコンピューターALEX7000を作り出す。
敵に勝つようにプログラムされていたALEX7000は、ジェミーたちの妨害工作を受けると、OSIが発射を決めたステロンチュウム爆弾で、研究所に貯蔵されているユテニュウムを攻撃させて、地球を壊滅させようとして暴走し始める、というものだ。
当時のコンピュータの性能は、現在のそれと比較してとるに足らないものであることは容易に想像できるが、なんとALEX7000は当時でも珍しかった"音声合成"、"音声解析"、"自立思考"ができ、さらにどうやるのかわからないが、空中に飛び上がっているジェミーの足を外部から一瞬にして解析して、その回路図までも作成してしまうのだ。
スタートレックの"転送!"に匹敵する暴挙。いや、基板配線や結線を追わなければならないので、こっちの方が難しいかもしれない。最低でもあと100年は絶対に実現不可能だ。
その他にも、ジェミーの生みの親ルディ博士は、"医学の権威"にして"機械工学の権威"であり、"電子工学のエキスパート"でもあって、"応用物理学の権威"でもあるという、とんでもない設定になっていた。
私は彼にあこがれたが、いま現在、彼の100万分の1のことも出来ないでいる。
不完全SF系で、最もお金がかかっているのは、"アメリカン・ヒーロー"であろう。
これには、かなりのめり込んだ。
宇宙人からもらったスーツの取り扱い説明書をなくしてしまったという設定も確かに傑出していたが、私はロバート・カルプ="マックスウェル"のとぼけた演技や、コニー・セレッカ="パム"のキュートな演技が大好きだった。
それくらい声優陣がよかったということであろう。
ウィリアム・カットは故・富山敬氏があてられていたが、私は氏のコメディ系の演技が大好きだった(ちびまる子ちゃんの"おじいさん"とか、ガンバの"ガクシャ"とか)。
ロバート・カルプの小林修氏、コニー・セレッカの戸田恵子さんにも拍手を送りたい。
是非に、何度でも再放送していただきたい。
いまもっとも気になるものは、知る人ぞしる"マイコン大作戦"である。
私は、これを見ている何人かの方々同様、当時"パソコン"なんて言葉はなかったはずなのに、長い間これを"パソコン大作戦"と思っていた。そのため長い間情報が得られなかった。
ストーリーは、ジュニアハイスクールだかの、女の子1人を含む三人組が、パソコン(マイコン)を使っていろいろな犯罪者に立ち向かうといったシリーズ物だった。
たしか、パソコンを自由に使いこなせるのは主人公1人で、いざというときは頼りになるが普段は足を引っ張ってばかりの相棒と、その間に絡む女の子(彼女はいざというときは、主人公顔負けの機転と技術力を見せる)といったものだ。
なにか、今では即御用になるような手口ばかりがでていたような気がするが、私はこの手のストーリーが大好きなのである。
もちろん、映画の"スニーカーズ"や"インターネット"は、DVDをもっている。
20年間、再放送されるのを待っているのであるが、いっこうにその気配さえ見せない。
内容から再放送は無理かもしれないが、是非に全話ボックスでDVD化をお願いしたい。
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