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フリマ参戦!
生まれて初めて、フリーマーケットというものに初参加した。
参加料2000円。車持ち込みなし。ブースのみ。
大手のフリマでは5000円というものもあるので、この参加料は格安な方である。
今回は、私のフリマ参加体験談"フリマ参加ってこんなに大変なんだ"(長いタイトルだ)をお送りしたいと思う。
初参加ということもあって、実は参加申し込みをする数週間前から、とてつもない前準備に追われた。
売りに出したものは、当然PC関連製品やオーディオ、ビデオ、ゲーム関連ものばかりである。
当然、使い古したもの、買ったけど使わなかったものなどが売りに出された。
親が持っていた使わない電話機や2ウェイスピーカーなども、まきあげて売り出した。
あらかじめ予想はしていたものの、いざ出店と言うことになると、参加して売る当日よりも前準備のほうが、遙かに面倒くさいことを実感した。
いかんせん、売り物が売り物だけに、完動品であることが大前提である。
商品は全部で30点、というか30種。時計、ライターからCSチューナー、スピーカーまで。
全部をチェックするのに、目が回るような忙しさだった。
商品リストの作成や売値(値引き前)、実売予想価格(値引き後)の検討も忘れるわけにはいかない。
初参加ということもあって、以外に時間がかかるのは、シートやマジック類の買い出しだ。
参加したのが行楽シーズンということもあって、シートはホームセンターで安いヤツを売っているが、私は金を惜しんでマジックを100円ショップで購入した。
あっちこっち移動して、その面倒なこと!
開催日前日には、銀行に行ってお釣りになるお金を両替してもらわなければならなかったりと、多少の出費は覚悟して、できるだけ手間を省くようにするべきだったと後悔している。
また、私だけに当てはまることだったが、CSチューナーなどを売りに出したために、アンテナなどを収納せねばならなくなり、えらい苦労した。
その肝心のCSチューナーは売れ残った。
これからフリマに参加しようと考えておられる方には余計なお世話かもしれないが、商品によっては長テーブルを用意した方が、見栄えがいい場合もあるようだ。
Tシャツを売るなら、シート直おきでもお客がよってくる場合もあるようだが、直置きは安っぽく見えることが多い。
・・・などと、ぐだぐだ愚痴ばかり述べたが、前準備で一番時間がかかったのは、出店規約の読破だった。
募集はWebサイトを使用して行われていたが、中サイズの文字でフルサイズ画面5ページ分くらいびっしりと、出店者の心得が書かれてあった。
もちろん規約ばかりというわけではなくて、前日の用意するものなどのお知らせというものも含まれていたが、読まないで出店した場合は出店をキャンセルする、などという脅しめいたことが書いてあったので、胃が痛くなるような思いをして読み終えたのである。
最初に売れたのは、10円で売りに出した使い捨てライターだった。
もしかして、これは総売上10円で大赤字なのでは...と思い始めた頃、二番手で大型商品が売れた。
それは、USBサウンドプロセッサだった。売上金3000円。
そうしてポチポチ売れては客が途絶え、売れては途絶えして13:00頃になってしまった。
途中、接客におろおろして、せっかくのSCSIアダプタとMOについてくれたお客と、CDドライブについたお客を逃してしまった。
半日やって分かったことは、"基本的に、フリマに来る客は値切らない"ということだった。
よくアジア地域で見られるように、購入前の店先での値切り交渉があるなどと思っていると、そのようなことは全く起こらずに客はそのまま帰ってしまって、痛い目に遭う。
だが、隣のTシャツ屋では大いに値切り交渉が行われていたので、これは客層の問題かもしれない。
私はこのような場合、値切る方なのである。
そういえば、秋葉腹などの店先で客が値切っているところは見たことがない(少なくともココ10年くらいは)。
私の戦略には、大きな見込み違いがあったことを、認めなければならないだろう。
フリマの場所にもよるであろうが、午後に集中すると見られた客が、実際には午前中に集中し、午後には14:00代にポチポチ現れただけでその後さっぱりだったことも、売り上げに大きく影響した。
午前中には「これはいくらですか?」と聞かれたことが少なからずあったが、午後にはさっぱいりで、売り手として非常に寂しい思いをしたからだ。
やっぱり"午前中に値を下げてでも売りさばく"べきだったのだ。
そうならそうと、初めからいってくれればいいのに。
ちなみに残った品物は、売りに出したものの半分ほどであったが、一部は回収費を支払って処分された。
手元に残った売上金を見ながら、残った金をどのように使おうか思案していた私は、自由に使える金がどんどん減っていくのを、いつものように納得のいかない思いで勘定し直すのだった。
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