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懐かしのTV(昔SF編)
SFTVドラマの金字塔の第1作目といえば、"原子力潜水艦シービュー号"につきる。
いわゆる、初代コケものである。
コケものとはどういうものであるか。それは攻撃を受けたときに、衝撃を受けたシーンを演出するために、みんなでわざとあっちこっちによろけて、コケた演技するものである。
敵の爆弾が爆発したりすると、艦が揺れてみんなでよろける、そういったことをするのだが、当たり前にその当初は、結構お粗末な演技であった。実にわざとらしかったのである。
俳優が自分であっちこっちとワザとよろけているのがわかって、非常に恥ずかしかった。
コケ演技はその後、セットを動かすのかカメラを動かすのかわからないが、演技者だけでなく画面そのものも揺れるようになって、いわゆるわざとらしい演出はこの段階で消えた。
しかし、この技法が定着するまで、結構な時間がかかったようなだった。
"シービュー号"の頃は、人間の到達範囲はまだ宇宙にまで達していなくて、挑戦する世界の限界は深海くらいだったのだが、私はその画面に夢中になり、当時まだ珍しかった原子力を動力とするものは、光子力ほどではないにせよ、子供心に画期的なものだった。
ストーリーの組み立て方も、この時代に基本ができていたような気がする。
ネルソン提督は渋いジイサンで実にカッコよかったが、船長もよかった。副官と技師長は、何かのつけて敵に取り付かれることが多く、なぜに首にならないのかと思われるほど、よく反乱を起こしていた。
考えると"スタートレック"でも、各シリーズ内のルーチンなエピソードは、この手のシナリオで構成されていたような気がしてならない。
ちなみに"シービュー号"は、毎日放送してもすぐには終わらないほど実に長い間続いた。
その後、一世を風靡した"スタートレック"の名前は、ゲームで知った。
一番最初にその名前を見たとき、TVシリーズのことを知らなかったのである。
これは、アップルでゲームになったことから、この手の潜水艦ゲームが一気に広がった。
当時は確か、カセットテープに記録されたものを読むのが普通で、新しい機種ができたときにまず最初に移植されるゲームの一番手だったのが、これだったような気がする。
PC−8001でも、たしかN−Basicでこのゲームが移植されていた。
時間があれば今、凝ったRPGよりもこの手のゲームをしたい。
フライトシュミレーション等のゲームはいっぱいあるようだが、凝ったものでも操縦室をもしたものの離着陸操作に主眼が置かれ、航法ゲーム(そんなジャンルがあるのかは大いに疑問だが)というか、どっちの方にどれくらいのスピードでどう飛べばいつ着くのかといったようなゲームは見かけたことがない。私が知らないだけかもしれないが...
1ヶ月間の飛行回数やレベルで高額報酬を目指すなどとすれば、結構受けるような気がするのだが、どなたか作ってはいただけないだろうか。
"スタートレック"以後、SFTVシリーズはパッとしなかった。
時期は忘れたが、夕方4時の時間にスタートレック以降に放送されたのは、"タイムマシン"だったはずである。
トンボが目を回すような、グルグル円盤に主人公たちが吸い込まれて、時空旅行をするといったヤツだった。グルグル円盤が回ると、主人公たちもその円盤のようにグルグル回転して吸い込まれていった。
"スタートレック"でも、昔にタイムワープする話はあったような気がするが、それをシリーズでやってしまっているという感じだった。
当時でもお粗末な演出だったが、やっぱり人気があんまりなかったのか、あっという間に終了してしまっていたような気がする。
タイムワープものは今でも作れられているようだが、どれもいまいちパッとしない。
設定に制限がないので、いかようにでも作れて、どこに力点をおけばいいのかよくわからないといったところなのだろうか。
そんな折の"スターウォーズ"が流行った頃、その人気にあやかって似たようなTVシリーズが作られたが、"宇宙空母ギャラクティカ"はそのひとつである。
登場戦闘員もトルーパーを真似たようなデザインで、ダースベーダーのようなキャラまでいた。ダースベーダーの「イエス、マイ マスター」のかわりに、「命令のままに!」にというのが決まり文句だった。
ストーリーはお世辞にもいい出来とはいいがたいもので、私は後半をまったく見てない。
話は前後するが、そういえば宇宙ものといえば、"サンダーバード"を作っていたイギリス系の映画会社が幅を利かせていた時代があり、そのはしりが"謎の円盤UFO"であった。
ストレイカー最高司令官が、"シャドー"という組織を使って、侵入者のUFOを撃退するといったものだ。
"サンダーバード"つながりだったせいだろうか。結構受けていたような気がする。
"謎の円盤UFO"までは、その昔の映像そのままで、映像に画期的な進歩が見られなかったが、あるときそれが突然進化した。
いかにも宇宙空間らしい、反射光の非常に強い映像が、TVシリーズでも見られるようになった。それが"スペース1999"である。
初めてSF映画の宇宙船が飛行機型でなくなった、記念すべき作品である。
大気のない宇宙空間だから、別に飛行機型でなくともいいのは納得できる。
もっとも、Xウィングは羽が付いているから、大気圏でも飛べるみたいな話になったが。
残念なことに本作は、イギリス系作品にもかかわらず、出演者陣が固すぎたのか、SFXにお金を取られて脚本まで回らなくなったせいか、ストーリー的に少し硬すぎて、面白みにかけるようなところがあり、やはり後半見ないままに終了した作品だった。
やはりその昔のSF作品は、良くも悪くも"原子力潜水艦シービュー号"につきるようだ。
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