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また踏んだ
その日は、某インターネット占いで金運は吉凶混合の日と予言されていた日であった。
個人的な事情から、有線によるLAN接続を諦めなければならない日が近づいていることが判明したのだが、前日からインターネットショップで値段や性能などの販売状況を調べているうちに、休みであるその日にどうしても欲しくてたまらなくなっていたのだ。
調べてみると、有線のそれと較べて無線のそれは、結構な値段がするモノらしかった。子機とのセットモノだと、最安値のモノでも1万円は下らない。だがそれしか選択肢はない。
しかし手にしている開発が一段落つき、支払のメドもついていたので、購入したいという欲望は次から次へと沸き出し始め、私はこれをついに抑えることができなくなっていた。わずかな金額でも、お金のない私のまとまったパソコン投資は実に1年ぶりだったからだ。
そう、このときに気がつくべきだったのだ。
いつもなら、インターネット占いで吉凶混合の日と宣言されているのを見た瞬間に、あらゆる購入を止めようと思うものなのだが、この日は何故かその宣言に全く無反応だった。
店頭でも、私はいつもと違う購入の仕方をしていた。
通常なら、私は陳列されている商品の一番上は取らない、必ず上から3番目を購入する。
こうすることで、不良品をつかむ確率をことさらに下げようとするのが私流なのだ。
なのに、この日に限って無造作に一番上の商品をひっつかんでレジに向かっていた。
帰りに何か寄り道をしたような気がするが、ここでは諦めていた商品を入手できたりして、"なんだ、全然吉凶混合じゃないジャン"くらいにルンルン気分だったのを憶えいる。
しかし、予言は思いも寄らぬ形で現実となって降りかかってきたのである。
家に帰った私は一応吉凶混合の予言を信じ、マニュアルに書いてあるとおり、一字一句その通りに実行してみた。ところが、親機が子機を認識しないのだ。いや、一応認識はする。が、たちの悪いことに起動してから2・3分すると認識を止めてしまうのだ。
私はひらめいた。この動作は、何かファイア・ウォール関係が怪しそうだ。最近、挙動不審な動作も目立つから、OSの問題かもしれない。
そう考えた私は、あらゆる可能性を考慮して再インストールを試みた。ファイアウォールも削除した。ファームウェアも入れ替えた。しかし、夕方になっても親機は子機を認識せず、あろうことか起動時に数分間だけ認識されていた子機は、その頃には起動時にすら認識されなくなっていた。
憤慨した私は、ここに至ってついにショップに電話をした。メーカーに電話をしたが、全く繋がらなかったからである。すぐには回答が来ず、夜も遅くなってショップから電話が入った。「翌日、メーカーから電話をさせます」 担当者は申し訳なさそうにそう言った。
翌日メーカーサイドの責任者と連絡が取れ見ると、こんどの彼は事も無げに言い放った。「それは子機が不良品である可能性が高いですね。交換の必要があります」
話の途中でファイアウォールのせいではないかとも尋ねたが、可能性はあるものの交換が一番の近道であると、電話の向こうの主は答えた。
これだったのか。
私は、ここに至ってようやくインターネット占いの吉凶混合の意味が理解できた。
もちろんその後、泣きながらショップに不良品交換に向かったのは言うまでもない。
怒りながら帰って来て、今度もマニュアル通りに一字一句そのまま実行すると、子機はすぐに認識された。が、しばらく経つと認識されなくなるかもしれない。最後なって今度は、本当に接続遮断されないかどうか、その後数時間インターネットを見続ける羽目になった。
こうして私のLAN無線化計画は、最終的に接続完了まで丸1日半を要し、その見返りに得たものは、ちっぽけなDVD−R10枚組セットだった(合掌)。
ここまでが、つい最近あったパコソン再投資計画の一部始終なのであるが、実はそれ以前にちょっとした別のパソコン不良投資計画があった。
こちらは激怒モノではなかったのだが、つい最近になってその投資が全く失敗だったことに気がつき、"そうだったのか!"てなぐあいにハッとさせられたものなのである。投資額がそれほどでもなかったために、激怒モノにはならなかった。
それは別名、ヘッドセット購入計画であった。そう、我が家のパソコンにもインターネット音声通信ソフトを導入することになったのだ。
そのためには、マイクとヘッドフォンが必要だ。この際だから、ヘッドセットと呼ばれるモノを購入するべということになったのである。
だが接続してみると音声が小さい。何だか遠くでつぶやいているような音しかしない。
何度も接続して使ってみているうちに、やっぱり無料モノだからしょうもないのかと諦めかけていたのだが、どうしても気になる。そういえば、同じヘッドフォン端子に手持ちのヘッドフォンを繋げたときは、もっと大きな音がしていた。
最近そう気づいて、試しにオーディオ用のヘッドフォンを繋げてみると、確かに普通に聞こえる。ヘッドセットに切り替えると、やはり音が極端に小さい。
そうだったのだ。音声が小さかったのは、ヘッドセットに問題があったのだ。買ったばかりだから不良品である可能性は少ない(ハズである、たぶん)。だとすると、効率に問題がある可能性が高い... と思ってサイトを見ると、効率が92dB。確かに小さすぎる。
そうなのだ。安易に考えていたが、ヘッドセットといえどもやはり安かろう悪かろうではダメだったのである。私にとって、これは大発見であった。こんな些細なモノにまで注意を払って購入に臨まなければならないとは! たかが、おもちゃの通信用セットではないか。
そんな理由でいま、第二次ヘッドセット購入計画を策定中である。
ちなみに、その時の買ったヘッドセットはロアス製。819円であった。
無線LAN、インターネット音声通信ソフトを使用している、あるいは使用されようとしている方は数が多いはず。これらの情報が何かのお役立てれば幸いである。
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