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パソコンは何年使えるのか(後編)
Windows98SEでBrezzaが使い物にならなくなって購入したのが、マウスコンピュータのペンティアムV800MHzだった。
こいつが結構使える代物だったので、味を占めて購入したのが、同マウスコンピュータのペンティアム1GHzである。
実はこの2つマシンには、因縁があった。
はじめメインPCとして使用していたペンティアムV800MHzは、ペンティアムV1GHzが購入されるとサブマシンとなり、開発専用機となった。1GHzがメインPCに躍り出たのである。
しかし使い始めて4年目、私はこのペンティアムV1GHzマシンに上からコーヒーをぶっ掛けてしまったのだ。もちろん意図してではない。ケーブルを探りあぐねてテーブルに潜りこんだときに、誤ってカップを倒してしまったのである。
この時とっさに、私はコーヒーをふき取ったはずだった。
しかし、私が全てふき取ったと思ったコーヒーの拭き残し分は、徐々に電源を侵食し(まるでエヴァンゲリオンみたいだが)、2〜3ヵ月後には起動すら満足にできないようになっていた。
起動すらできないようになって初めて、あわててPCケースを開けてみると、コーヒーの残分は電源だけでなくマザーボードまでも犯していた。
ここにいたって、私は再生をあきらめて、ペンティアムV1GHzを廃棄処分とした。
こうして開発マシンに退いていたペンティアムV800MHzが、メインPCに復活してきたのだった。
この時新しいPCを購入するに当たって、私は考えさせられてしまった。
数年前、パソコン業界に彗星のように現れた新星のマウスコンピュータは、その価格戦略で辺境の隅々までその名をとどろかせていたが、今では見る影もなくなってしまっていた。
あまりのサポートの悪さに辟易して、私はマウスコンピュータとの縁を切っていた。
VIAチップセットにも苦労させられたが、4in1ドライバが出てからは、かなり安定した動作をするようになっていた。
そこで、新たに購入先となったのがDOS/Vパラダイスだった。
もちろん、何もチェックしないで決めたわけではない。友人がそこのマシンが欲しいというので人柱にした(スマン)。
とんでもない粗悪品であることも免れないと思っていたそれは、予想に反して良好なものであった。
そこで購入したのがナイトLCで、1年前のことである。そして1ヶ月前の2台目である。
時代はデュアルコアに移行しつつあるようだし、私が使いたいグラフィックソフトは動作が重くなる一方だ。
これまでの経験から、2〜3世代前のパソコンで最新のWindowsを動かそうとすると、頻繁に落ち始めるというのが一般的であるようであり、それはIEやWMPなどの大きくて複雑なものを動かしたときに顕著に現れるというのが通例であるように思われる。
IEやWMPに関しては、最新のパソコンで最新のOSで動かすとそれなりに動くが、パソコンが一昔前のものだったり、OSが1世代前のものだったりすると、なぜか急激にリブートすることが多くなるような気がする。
これは、複数のマシンで実際に私が実験して得たデータなので、確かであるはずだ。
もっとも、実験に使用したマシンはどれも最新のマシンではなかったのであるが。
今回のペンティアムV800MHz昇天事件も、これでブートセクタを壊してしまったことが原因になっているようだ。
このマシンはつい最近まで、3日に2回以上はリブートしていた。
そう、そろそろであるという予感はあったのだ。
問題はそれがいつか、原因はHDDの記録領域の不良か、OSがWindows2000であるからか、IEやWMPの最新版を入れているからかということだっだが、IEやWMPの最新版をダウンロードしたありから動作が不安定になってきて、その昔は落ちなかったWindows2000が頻繁に落ちるようになってきた。直接の原因が何であるかは、不明というところだった。
私も出始めのころは、XPが大嫌いだった。機能や安定性ではなく、ルックアンドフィールにこだわるマイクロソフトのやり方が不満でしょうがなかったからである。
だからWindows2000を使い続けてきた。
だが、そこに障害が出始めた。
他のPCにあるファイルを、TCP/IP経由で参照しながら音楽を再生すると、頻繁に落ちるのである。
特にそういう風に再生しながらIEを参照すると、ほぼ間違いなく落ちる。
XP同士だと、なぜかこういうことが起こらないのである。
今回の導入で、先のことは確かではないが、Windows2000をまず捨てることにした。
新しいものが発売されても、すぐには飛びつかない性格だし、Vistaを購入することはまずないだろう。なにより導入することのメリットがまったく見つからない。
それに、なにやら不穏な情報が流れてくる。あと何年かは(おそらく、それはXPをサポートしないということが起こるまでであると思われるが)、今のまま使い続けることになるであろう。

ここまで見てきたように、我慢すればコンピュータは7〜10年使えるというのが私の結論であり、現在の2台も、あと10年は使えて欲しいというのが偽ざる心境ではあるが、やっぱり無理というものであろうか(現在の2台はデュアルコアでさえなく、CeleronD 326なのである)。
「当然だ!」 という罵声があちこちから聞こえてきそうだ。
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