今回は予定を変更して、"プレピー緊急レビュー"といきたい。
某サイトで2月の初めに記事なってからこっち、あちこち探しまくったが結局2月中には見つからず、3月の初めになってからようやく手に入れることが出来た。
皆さんもそろそろ入手でき始めたのではないだろうか。
ということで、緊急レビューとはいっても「まあ思ったより結構使えるよ」では記事にならないので、私に文房具収集家たる資質があるかどうかなどといった、どうでもいいお話から始めたい。
私はそこそこの文房具コレクターを自負はしているのだが、筆記具については、
・4色ボールペンに異常な興味がある
・10色ボールペンについてはやりすぎでないかと反感を持っている
・暗記ペン(赤緑)とシートのオリジナルメーカーものを所有しいる
・消せるボールペンに取り付かれた過去を持っている
・親父の形見ではあるが、高級万年筆を持っている
・100円ショップのコロコロ消しを持っている
・100円ショップの万年筆型サインペンを持っている
・ペン回しを習得したくてドクターグリップを買った(ザセツ中)
といったところなので、十分に資格はあると勝手に決め込んで話を進めることにする。
んなことは聞いてねぇんだよ、プレピーはどうなんだという方、もう少し待っていただきたい。ここまでの経緯について話をさせて欲しい。
私は某サイトで記事を見て、2月下旬に探しに行ったが、どこでも取り扱っていなかった。大抵は、「プレピーって何ですか」てな感じだった。
万年筆売り場には、日頃あまり万年筆とは縁のなさそうな粋な若人が幾人か見受けられ、いかにも自分も某サイトを見ましたとでもアピールされているようではあったが、もちろん彼らもその頃には入手できなかったはずである。
それが3/3(ひな祭りの日ですな)に所用でそのひとつに行って見たら、プレピーのカートリッジを売っていたのである。
これはもしかすると、本体も売っているのではないか。そう思って店員さんに聞いてみると、ありました。展示ボックスに入って、各色が。
私の目当ては黒オンリーであったので、売れ残っていた3本を全部ゲット(1本はプレゼント用)。
というわけで、この記事が書けるようになったのである。
その書き味はというと、168円(定価210円だったが、このお店ではこの価格で売っていた)にしては、なめらかでスラスラ書ける(ここまでひっぱっておいて、感想これだけ)。
文字の太さは中細字。細字というくらいには細くない。この太さは、100円ショップ万年筆と同じくらいの太さだ。
ではどこが違うのかというと、100円ショップ万年筆にはイリドスミンがついていない。
それ故、文字を書くと一度芯の折れたシャープペンの先で書いているかのような、紙をペン先で削りながら書いているような感覚がある。
私のように筆圧が強いと、スラスラ書くというにはこの感覚はつらいものがある。
プレピーはこれがなく、なめらかにペン先を動かすことができる。
高級万年筆(私のは親父の形見だが)では、さらになめらかに書くことができるようだが、筆圧が強い向きにはペン先が柔らかすぎることがある。
プレピーは万人向けに作られているので、筆圧が強くてもペン先がしなりすぎるということはないようだ。
結構というか、確かによく作られている。そんな感じだ。
私は実に久しぶりに万年筆で文字を書いた。
確かに100円ショップ万年筆よりも、中学生コースのおまけについてくる万年筆よりも出来はいいだろう。
インクやペン先の出来も十分で、そこいらのコピー紙に書いてもブチて文字がつぶれることはない(ティッシュペーパーはこの限りではない。つうか、そういうものに書かないでいただきたい)。
どこぞの車メーカーではないが「いつかはクラウン」みたいな、一万円まで出したくないけどとにかく万年筆を持ちたいという欲求にとりつかれているムキには、それを十二分に満足させられるものである。
だがひとつだけ問題がある。
一般に公文書では、油性インクボールペン以外は使用が禁止されているはずだ。
この万年筆をいつどういうシーンで使うか、それが問題なのである。
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