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100円ニッケル水素電池は使えるか
皆さんはご存知だろうか。
私の地元にはセリアという100円ショップがあるのだが、どういうわけか最近この店で、ニッケル水素電池と充電器を見かけるようになった。
100円ショップである。無論どちらも100円(税込み105円)なのである。
以前からボチボチ見かけていたのだが、質流れ品を叩き売っているのに違いないと相手にしなかったのだ(いまどきそんな100円ショップも少なくなったが)。
だが近頃、店頭にいつも整然と陳列されているのに至って、なんか物はわからないが、とりあえずコレクションだけはしておくかという気になったである。

皆さんの環境は知らないが、いつのころからか(ハッキリいうと、今年の初めから)私のシリコンオーディオ用バッテリーはサンヨーのエネプループになっている。
一番のいいところは、やはり自己放電が圧倒的に少ないところであろう。
1週間ばかり使わなくて、使ってみようと思った矢先にバッテリーが放電しているということがほとんどない。
いきなりデジカメの話になってしまうが、今使っているデジカメはとてつもない旧式なので、単3電池対応ではなく充電式なのであるが、これなどは撮ろうと思ったときに充電されていないことがほとんどなので、最近はまったく使わなくなってしまっているくらいなのである。
即時性において、単3あるいは単4対応か否かということは、いまや重大なセールスポイントになっていると思う。
だからいいことだらけなのかというとそうでもなくて、欠点は容量がニッケル水素の最大のものと比較すると500mAh以上小さいということだ。
自己放電が少ないので、休み休み使うには完全に空になるまでニッケル水素電池よりは電池がもつように感じるが、連続使用するとやはり容量の小ささを感じる結果となってしまう。
最近のパナソニック系のニッケル水素電池は、自己放電の少なさや重ね充電に対応するようになってきたので、エネループとどちらにするか迷うところではある。
それにしても、いつでもサンヨーと追いつ追われつの開発劇を繰り広げてきたパナソニックが、ことエネループ系の低自己放電型に関しては明確な参戦表明していないのは気になるところではある。

話がそれてしまったようだ。
それでも100円となると、なんとなく試してみたくはなる。
そこで、充電器一つと単3電池を一つ買ってみる。
本当は単3電池を二つ買いたかったのだが、いざというときに損害を少しでも少なくするために一つとしたのだった。
パッケージを見ると、販売元は兜嵩cコーポレーションということになっており、製造は中国ということになっている。
やはり、これだけの部品のあるもの(充電器のほう)を日本国内で作るのはムリというものであろう。
充電器は内部ランプ(LED)がふたつ見えるが、これは充電完了ランプではなく、ニッケル水素電池をセットしているあいだ中、点灯している。過充電保護回路などは入っていないと思われるようなので、注意が必要だ。
充電池は1本105円ではあるが、ニッカドではなくニッケル水素電池となっている。
ただし容量は1300mAh。ふた昔以上前の容量だ。
さて、その充電後はどうか。
どこぞの「○電池」のように、何十時間充電しても充電が完了しないということはない。充電後に加熱しすぎで、とてつもなく熱くなるということもないようだ。
単3電池1本なら、12時間後には充電が完了する。
ためしに、持っているシリコンオーディオで試聴すると...
乾電池のように低音モコモコという音ではないことは確かなのだが、高温がとにかくキツ過ぎる。何を聴いてもHi上がりのキンキラキンサウンドに聴こえる。
その反対に、低音はほとんど出ない。重低音に至ってはまったく出ないと言い切っていいだろう。
さもあらん。105円である。
これで1本500円するニッケル水素電池と同じものが作れるくらいなら、サンヨーやパナソニックという会社は何なんだということになってしまう。
耐久性や自己放電に対してはチェックしていないのだが、充電から1ヶ月たった現在でも十分な容量を持っているようだ。

前述したように、私は単3電池対応のデジカメは持っていないのだが(購入しようと画策はしている)、よく言われるように乾電池の単3電池よりはニッケル水素電池のほうが、写せる枚数を稼げるような気はする。
それらの用途には向いているかもしれない。旅行などのイザというときの用途には使えるのではないだろうか。
ただし、ものがものの中国製である。私なら寝ながら充電する気にはとてもなれない。
それで12時間という充電時間は長すぎるかもしれない。
仮に100円で15分充電できるものがあっても、それはそれで恐ろしいが...
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