今回のテーマは、3年半ぶりに原点に返ることである。
つまりFMエアチェックは、その後どうなったかということである。
私は凝り性だし、一度見に付けた習慣は基本的にあまり替えることはない。
だからもちろん、FMエアチェックは続けている。
余談だが、この間に3年半が経過して、私の作文ごときに皆様のご支援を得て6万ページビューを得た。あらためて皆様に感謝申し上げます。
その3年間に変わったことは、エアチェックの方法である。
何が変わったかといえば、エアチェックにパソコンを使わなくなった。
理由はカンタンである。
つまり、パソコンは電源を入れておくだけで膨大な熱を発生する。だから、常時つけっぱなしにするのは大変なのだ。
特に夏場は室温が4度くらい上がるので、エアコンの電気代が馬鹿にならない。おまけにパソコンそのものの電気代も同様だ。
そこで購入したのが、VJ−10なのである。
常時電電を入れっぱなしにしておいても、部屋の温度が4度も上がるほどの熱は出ないし、タイマーの設定の失敗で録音をしくじることもない。
だが、購入にはもすごいためらいがあった。
なんせ、ちゃっこいラジカセもどきのものが4万円もするのである。しかも通販オンリー。店頭では売っていない。ためらって当然だろう。
でも、パソコンで録音スタンバイすることを考えると、なけなしの貯金通帳からいつのまにか4万円が引き出されていたのだ。
VJ−10は40Gのハードディスク(正確には37G)内臓機だ。
PCM録音はできない。録音できるフォーマットはWMAオンリーで最高音質は128KBPSだ。
VJ−10を導入して一番いいところは、録音している間PCに触れられないことがなくなったことである。
開発マシンと兼用だったので、土曜日の3番組3時間のあいだPCにさわれないということは結構きつかったのである。
だから、エアチェックの時間という拘束から自由になったのは、そのことを気にすることが一切なくなったという点で、実にうれしいことだった。
VJ−10は単体でいじれるよう結構作りは努力はされているのだが、ディレクトリ名などはPCから指定したほうが早い(というか、指定できない文字があるのだ)。
音質的には、さすがに4万円もする機種であるせいか、スピーカーが小さい割にはサウンドは上等で低音もある程度豊かだ。
USB接続はできのだが、開始時に手続きが必要な割りに切断手続きとかはなく、USBケーブルを抜くしか切断する方法はない。
つまり、USBケーブルをつなぎっぱなしで、切断する手段は用意されていない。このあたりは、もう少し考慮してほしかった。
録音したものを聞く時は、曲送りをすると日付時間順に曲送りされ、ディレクトリ単位にまとめてとっておいても、ディレクトリ内のものだけで曲送りすることはできない。
この辺ももう少し考えてほしかった点だ。
すべてのファイルを日付時間順に再生するモードと、ディレクトリ内の日付時間を順に再生するモードの切り替えは是非付けてほしかった。
ちなみにFM放送地域だが、私の地区の地域選択はできなかった(全国の天気予報に上がるくらいの結構有名な場所なのだが)。
時刻あわせには、FMではなくAMの時報を使用しているようだ。
トータルとしてみると、これまでパソコンであれもできない、これもできないと悩んでいたことがいとも簡単にできてしまう代物で、録音専用機なのだから出来て当たり前というのはあるのだが、その当たり前のことが当たり前にできて、逆に拍子抜けしてしまった。
あえて要望をあげるであれば、そのUSB接続のままで切断できるようにするとか、ディレクトリ単位で曲送りできるような、改善を望みたい。
PCM録音とか、ロスレス録音とかが出来るようになればなおよいが、今の性能で十二分に満足しているので、特に不満はない。
まあ、音源がFMであることだし、その辺を追求しても仕方ないだろう。音質面では現状で十二分な性能である。
1ディレクトリには、200ファイルまでしか保存できないのだが、ラジカセもどきとはいっても、ファイルを定期的に取り出すことを考えると、やはりパソコンと接続して使うことを前提としていると考えるべきであろう。
エアチェック時間からは自由になったが、問題は録音したファイルだ。
放っておいても溜まる一方なので、暇を見つけては一気に聞くことにしている。
このマシンは、購入した人間を確実に寝不足にする(ようだ)。
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