水牛乳製モッツァレラ

 モッツァレラチーズというと牛乳製のものが多く売られていますが、正式には水牛乳で作られます。 ですからモッツァレラが好きな人(私も含めて)はいつかは本物を食べてみたいと思っているのではないでしょうか(でも、ほとんど売っていない)。 この前、出かけ先でチーズ屋に寄ったときにこの水牛製モッツァレラを売っていましたので、購入して食べた感想です。


概要

 モッツァレラチーズというのはパスタフィラータ*1を引きちぎって作ります。 モッツァレラというのは引きちぎるという言葉から付けられた名前です。

*1 : パスタフィラータというのは、カード(凝乳)にお湯を加えてつきたての餅のようにしたものを指します。 また、この工程自体をパスタフィラータと言います。

 最近は牛乳製が多いのですが、正式には水牛乳製になります。 塩水と一緒に袋詰め(もしくはカップ詰め)されて売っているものがほとんどですが、保存性を高めたものは水分を抜いて硬め(セミハード並)に作ったものもあります。 加熱しないで食べる場合は塩水に入れられたものを選ぶようにしましょう(食感と味が違います)。

購入品原産国

 イタリア

内容量

 125g


チーズの感想

開けてみたとき

 はっきり言って開けてみたときは牛乳製のモッツァレラと見分けが付きませんでした。 真っ白で球状になっていて塩水浸けされた姿を見ても違いがありません。 匂いは特になくて、どこが違うんだって思いました。

切ってみたとき

 ちょっと弾力があるというか、もちっとしていて切りにくい感じでした。 あと弾力があるためか、チーズの中に切れ目(というか裂け目というか)があって、切っている先から壊れていくような感じがあります。

味、食感など

 口に入れたときはやっぱり少し弾力を感じていましたが、しばらく口の中に入れると溶けてくるような感じ(これは牛乳製のモッツァレラでもある)がして味が広がっていきます。 味的にはまったく癖がないんですが、かみしめると(特に舌で潰すようにして食べると)甘みが広がって美味しいです。

こうして食べた

*2 : モッツァレラとトマトを同じくらい(5mmくらい)にカットして、トマトにとモッツァレラが交互にくるように皿に盛る(トマトが多い場合は、トマトでモッツァレラを挟んで食べられるように配置する)。 その上から塩を少々(塩味を付けると言うより味を調えるくらい)とコショウ(こちらは塩より少し多めでもよい)を振り掛け、その上からオリーブオイル(生食だからエクストラバージンを使うこと)を少し掛ける。 そしてトマトとモッツァレラを一緒に食べる。

*3 : 野菜サラダに薄切り(もしくは賽の目切り)にしたモッツァレラチーズをかけて、ドレッシングを掛けて食べる。 ドレッシングはセパレートドレッシングやイタリアンドレッシングなどのセパレート系(油分と水分が分離するタイプ)のドレッシングが合うと思います。 私の場合はサラダスパイスをかけたあとセパレートドレッシングを掛けて食べました。 その他にはタバスコ ハラペーニョソースタバスコ ハバネロソースとセパレートドレッシングも合うと思います。

その他の食べ方

 ピザなどに乗せて火を通しても美味しいです。 ただ、良いモッツァレラの場合は火を通すのはもったいなく感じます。 塩水に浸けてあるようなモッツァレラは生で食べて、硬めに成形された物などは火を通して食べるのがよいでしょう。

食べたあとの感想

 さすがに高い(牛乳製の倍くらいの価格)だけあって甘みがあって美味しいのですが、なかなか手に入らないのがネックです。 また売っていたとしてもやっぱり高いので躊躇します。 水牛製1つにするか、牛乳製2つにするかって悩んでしまいそうです。 普通の時は牛乳製で、特別の日などは水牛製って使い分けるようにすればいいのかもしれませんが、特別の日に入手できるかがまた問題なので(そして日持ちがしない)悩ましいです。


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