CdWriter オブジェクト

オブジェクトの作成メソッド: Application.CreateCdWriter

音楽 CD (CD-DA) 作成用のオブジェクト。


■プロパティ

BufferSize (int)
ドライブへのデータ転送に使用するバッファ メモリのサイズ。値は以下のいずれか:
  • 1: バッファ サイズ 2 MB (既定)。
  • 2: バッファ サイズ 4 MB。
  • 3: バッファ サイズ 8 MB。

DriveLetter (string)
使用するドライブを示すドライブ文字 ("A" - "Z")。既定値は最初に見つかった CD-ROM ドライブ。Windows 98/Me ではアクセス不可。

DriveName (string)
ドライブの名前。読み出し専用。

DriveSpeed (int)
ドライブの速度。音楽 CD 再生速度の何倍かで指定。ただし 0 は最大速の意。既定は 0。

Tracks (object)
ディスクに書くトラックを設定するためのオブジェクト。

VolumeAdjust (boolean)
トラックどうしの音量を揃えて書き出す場合は true。既定は false。機械的な判断で振幅を調節するため、必ずしも体感的な音量が揃わない場合があります。

WriteMode (int)
書き出しモード。以下のいずれかの値:
  • 0: Session At Once (SAO) でディスクを閉じる (既定)。
  • 1: Session At Once (SAO) でディスクを閉じない。
  • 2: Raw モードでディスクを閉じる。

■メソッド

Blank
CD-RW ディスクの内容を消去します。

Eject
ドライブからディスクを排出します。

SetNextDrive
次のドライブを選択します。

Write
ディスクを作成します。

■ディスク作成の手順

ディスク作成の手順はおよそこのようになります:

  1. CdWriter オブジェクトを作成する。
  2. ディスクに書くトラックを登録する。
  3. 必要なら CdWriter オブジェクトのプロパティを変更する。
  4. CdWriter.Write メソッドを実行する。
例 (JScript)
// CdWriter オブジェクト作成
var writer = Application.CreateCdWriter();
// トラックを登録する.
var folder = "D:\\CddaTracks\\";
writer.Tracks.Add(Application.CreateSoundClip(folder + "01.lnk"));
writer.Tracks.Add(Application.CreateSoundClip(folder + "02.lnk"));
writer.Tracks.Add(Application.CreateSoundClip(folder + "03.lnk"));
// 必要なら設定を変更する.
writer.DriveSpeed = 8;
writer.WriteMode = 1;
// ディスク作成
writer.Write();

例 (VBScript)
' CdWriter オブジェクト作成
Dim writer
Set writer = Application.CreateCdWriter
' トラックを登録する.
Dim folder
folder = "D:\CddaTracks\"
writer.Tracks.Add Application.CreateSoundClip(folder & "01.lnk")
writer.Tracks.Add Application.CreateSoundClip(folder & "02.lnk")
writer.Tracks.Add Application.CreateSoundClip(folder & "03.lnk")
' 必要なら設定を変更する.
writer.DriveSpeed = 8
writer.WriteMode = 1
' ディスク作成
writer.Write