スクリプトとはスクリプト言語で記述された一種のプログラムで、コンピュータにさせる仕事を列挙したようなテキスト ファイルです。例えば複数の wav ファイルを wma に変換するなど、繰り返し作業を自動化するのに便利です。
Windows には標準で、スクリプトを記述する言語として JScript と VBScript が付属しています。それぞれの言語文法などの詳細についてはマイクロソフトのサイトにあるドキュメントなどを参照してください。
JScript は基本的に JavaScript と同文法なので、JavaScript についての解説も参考になります。正確には JScript は ECMAScript をマイクロソフトが実装したものです。
VBScript は名前のとおり Visual Basic のスクリプト版です。
Windows に付属する Windows Script Host (wscript.exe/cscript.exe) と同様に、このソフトでは Active Script のインタープリタを使用してスクリプトを実行します。そのため JScript については JScript .NET や JScript 8 で拡張された言語機能は使用できません。
アプリケーションの諸機能は ActiveX オブジェクトの形でスクリプトから使用できるようになっています。オブジェクト階層の一番上に位置するものとして以下のオブジェクトがあります。
これらのオブジェクトはスクリプトの実行時に自動でセットアップされるので、例えば html の埋め込みスクリプトから参照できる document や window オブジェクトなどと同じように、明示的なセットアップをせずに使用することができます。
var app = Application;
Script.Echo(app.Name + " " + app.Version);
Script.Quit();
Dim app
Set app = Application
Script.Echo app.Name & " " & app.Version
Script.Quit
Windows Script Host (wscript.exe/cscript.exe) などと同様に、スクリプトの中で外部の ActiveX オブジェクトを作成して使用することができます。
例えば以下のようなオブジェクトが OS に付属しています。
var shell = new ActiveXObject("WScript.Shell");
Script.Echo("OS = " + shell.ExpandEnvironmentStrings("%OS%"));
Dim shell
Set shell = CreateObject("WScript.Shell")
Script.Echo "OS = " & shell.ExpandEnvironmentStrings("%OS%")
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