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映画化決定

◆ Card Wirth the ANIME!

 な、な、なんと、CardWirth のアニメ化が決定された!
 何、信じられない? もちろん、そうだろう。書いてる本人からして、そうなのだから。だが、さる筋から入手したこのリーク情報には、まったくの嘘と断定しかねる部分があるので、あえて記事としてまとめることにした。できるだけ正確に書くよう努めるが、話が話なので、あくまで未確認情報として認識してほしい。


◆ アニメの概要

  • 短編連続アニメ
  • ネット配信のみ
  • 2002年・冬 配信開始予定

 アニメ化といっても、3部作の大長編を映画館で毎年公開とか、日曜の朝に30分枠で毎週放送とかいうことではなく、もっと小粒な話で、15分ほどの短編連続アニメをネット配信するということだそうだ。これはこれで Card Wirth らしいといえば、らしい。

 内容は「英雄志願の若者達が、不思議な力を持つカードを駆使して冒険を繰り広げる、ネット発のファンタジーストーリー」だそうだ。ちょっとずれている気もするが、マーケットだか何だかを見据えた上での意図的な読み替えだろう。
 第1話はオリジナル CardWirth のスタートシナリオ「ゴブリンの洞窟」を下敷きにしたストーリーで、以降、groupASK シナリオ を下敷きにしたストーリーを挟みながら展開していく予定だが、きっと最後は復活した魔王を倒してしまうのだろう。もちろん王様だかお姫様だかに英雄としてスカウトされるが、あっけなく足蹴にしてしまうのはお約束。さあ、次の冒険が待ってるぜ!

 アニメ以外にも、ゲームのマンガを得意とする雑誌での連載とか、謎の箱向けにコンシューマ・ヴァージョンの Card Wirth を出すとかの話もあるそうだ。コンシューマ・ヴァージョンの Card Wirth は、ネットワーク多人数ゲームの要素や、トレーディング・カード・ゲームの要素をプラスするらしいので、けっこう話題になるかもしれない。

◆ 暴露された背景・背景の背景

  • ファンタジー・ブーム
  • ブロードバンド・ブーム
  • 蛮勇をふるう某社社長の存在

 今回のアニメ化決定の背景には3つの要因があるようだ。まず1つめは、小説・映画の「ハリー・ポッター」や「指輪物語」のファンタジーブーム。2つめはブロードバンド環境で配信するコンテンツの不足。3つめは、(こういっちゃあ、なんだが)素人目に見て、あまり頭のおよろしくなさそうな某社の社長の存在だ。

 つまり、こういうこと。

  1. ブロードバンド向けのコンテンツを物色していた社長
  2. 安直なことに映像配信に飛びつく
  3. オリジナルの短編を大量発信でどうだ
  4. ファンタジーがナウいらしい
  5. ネット発の和製ファンタジー Card Wirth というのがナウいらしい
  6. Card Wirth は、多チャンネル展開が狙える
  7. 決定! Card Wirth アニメ化!

 この社長というのが業界でも有名な冒険野郎で、どう考えても勝算がなさそうな分野に突撃していき、数々の伝説を打ち立ててきた。最近はあまり景気の良い噂は聞かないが、どうやらまたやってくれるらしい。
 正直、ちょっと大丈夫かなと心配になるほどの安直さ&分析の甘さだが、たぶん、社長の発想が時代の最先端を突き抜けてしまったので、凡人には理解し難いだけなのだろう。
 ちなみにこの社長さん、Card Wirth 関連事業に関しては「オープンソース」で進めるそうだ。一般的なオープンソースと同義なのかは不明だが、これもきっとナウいことなのに違いない。

 それよりもよく分からないのが、この情報をリークした人物の狙いだ。彼あるいは彼女は、リークによってこの計画を一気に押し進めようとしているのだろうか? それとも(あまり考えたくないことだが)公式発表前のリークによって完全に潰そうとしているのだろうか?
 筆者は、計画を後戻りさせないための策だと睨んでいる。だいたい、リークしたところで潰れるような性質のものとは思えないのだ。もっとも、筆者がこういうビジネスに疎いだけなのかもしれないが。

 あるいは……ここまで書いてしまった以上、何より一番、絶対に考えたくないことだが、リーク情報そのものがエイプリル・フールという可能性も否定しきれない。自慢じゃないが、筆者には、偽情報に踊らされて大々的に書いてしまった記事「幻の新CW」という忌まわしい前歴がある。
 4月1日現在、情報が真実であることをただ祈るばかりだ。

[一言に一言] [質問王への道] [幻の新CW] [古山さん一問一答]
[安全確保] [アニメ化決定] [Card Wirth を継ぐもの]

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