巻物読んで読んで読み倒す巻物巻物巻物表紙に戻る

古山さん一問一答

◆ なんなの、このページ?

 メールや掲示板などで寄せられてきた質問にまとめて答えるページです。FAQ ってヤツ? CardWirth そのものより、このサイトと古山自身についての質問が中心になっとります。あんまりそういうの好きじゃないんですけれど、まあ、こういう情報がほしい方がいらっしゃるみたいなんで。

Q:ひょっとして groupASK の関係者?

A:違います。

 わざわざ書くまでもなさそうなのですが、たまにこういう質問を本当にいただくもので、ここではっきりさせておきます。わたしゃ、groupASK の関係者ではありません。皆さんと同じ CardWirth の1ユーザーに過ぎません。

 関係者っぽいことといえば、CardWirth Editor 1.25 のヘルプ書きを、他のメンバーと一緒にお手伝いさせていただきましたが、これは公式サイト System Refinaly の「ヘルプ書きのヘルパーさん募集!」に応じただけです。

 ちょっと余談気味&バリバリ推測のみの情報ではありますが、これからは CardWirth の開発にユーザーの力を活用していきたいという意向が groupASK(少なくとも倉貫さん)にあるようです。

 自分は何ができるのか、ここらで考えてみるのも良いかも知れません。今から C++ を勉強して、開発に参加する準備を始めたり、ヘルプの英訳をして国際版のリリース(そういう予定は聞いていませんが、ヘルプさえ翻訳してしまえば、英語版を作るのは難しくないはず)に貢献してみたりと、考えれば他にもいろいろあると思いますよ。

Q:カードワースの内部的な情報はどうやって得ている?

A:テストシナリオをたくさん作って調べています。リーク情報も……?

 とにかくテストシナリオは腐るほど作りました。今でも何か記事を書くときには、実際にテストシナリオを作って検証しています。それでもたまに間違ったことを書きますが、ま、ご愛敬ということで、お許し&ご指摘をお願いします。

 ただそれでも分からないことがあるもので……。そんなときは、他の詳しいユーザーさんから情報を得るようにしています。それでも分からないときは、groupASK から直で情報を得ることも。拙作「CWダメージ計算機」のダメージ算定式などは、そうして得た情報の代表例です。
 たいていの場合は、掲示板にひょっこり顔を出した groupASK の斎藤さんあたりを捕まえて、電話回線でグルグル巻きにして(もしくは三味線弦で吊して)聞き出すという方法をとっていましたが、最近はあまりお見かけしませんね。入院したり、パパになったり(viva!)と、groupASK の皆さん、いろいろ大変なようですね。

 おっともう一つ付け加え。例の「幻の新CW」の記事は、当サイトのエイプリルフールなので、groupASK さんに問い合わせをしないようにしてくださいよ。

Q:初心者向けの講座はやらないの?

A:やりたいのですが、なかなか厄介なので、ズルズル先送りしています。

 初心者向けのページを作りたいという意欲はありますし、実際に着手したこともあります。「キーコードが分かる!」で使った Flash コンテントをもう少しアプリケーションぽくした教材を作り始めたところまでは良かったのですが、あまりに手間暇がかかり過ぎるため途中で断念。本当にやる気がある人間ならば、懇切丁寧に教えなくても自分で学ぶかぁ……ということで、そのまま放り出してしまいました。

 やっぱり、マウスでアイコンをクリック、クリック!な GUI アプリケーションのチュートリアルは、泣きそうなくらい大変です。そういうことで、この分野は他の方にお任せして、べくとる庵はこれからも、「CardWirth は独学に限る! 『ゴブリンの洞窟』と『交易都市リューン』の分析くらいは基本だぜ!」というナイスガイをメインターゲットにしていく予定です。

Q:漫画「魁!!男塾」がお好きなようで?

A:もちろん好きでしたが、特別思い入れがあるわけではありません。

 一番好きな漫画を問われれば、岡崎京子「リバーズ・エッジ」(1994 宝島社)と答えるワタシ。あれは凄いっすよ、ガツーン、グワラン、ドドーンときましたよ。文学少年・少女は必読! もちろん「男塾」は好きでしたが、特別思い入れがあるわけではありません。……ひょっとしてすごい失礼なこと書いちゃったかも。

 ええと、まずはシナリオ「押忍!男闘虎塾」のメインの元ネタになった「魁!!男塾」という漫画について簡単にご紹介しておきましょう。
 「魁!!男塾」は、集英社の週刊少年ジャンプで連載されていた、熱血ギャグ→格闘漫画です。非っ常に濃ゆい内容で、この漫画を読んですくすく育った日本男児が、現在も各界で男塾魂を発揮しまくっています。詳しい内容は、検索サイトで調べるなり、文庫版を買い求めるなりしてくだせえまし。塾長とか三号生筆頭の、グレートっぷりに酔うも良し、度々作中で引用される民明書房やミュンヒハウゼン出版のアメージングな書物を探し、東京・神田辺りを永遠に放浪するも良し。
 今読んでも結構楽しめる漫画だと思います。実際、続編「暁!!男塾」の連載も始まりましたしね。
 分かったら、即入塾。返事は「押忍」!

 で、なぜ男塾をネタ元に選んだのかという話。
 ズルズルッと日はさかのぼります。ある夏の午後、Vector で見つけてきた CardWirth というゲーム。これがなかなか良くできている! 残念なことに当時は、groupASK 制作の初期シナリオしかありませんでした。もっと他のシナリオで遊びたいなと思っているうちに、ユーザー制作の追加シナリオや、専用の各種素材がポツポツと発表されるように……。
 当時は誰もが手探りの状態、そりゃ(イヤらしい言い方ですが)出来・不出来の差はありましたが、おお、そう来たかという新鮮な驚きがあったので、結構楽しませてもらいました。

 さんざん楽しませてもらったからにゃ、お礼をしなけりゃ男が廃るってなもんだぜ。ええ、おめえさん? それがシナリオ作成を決意した瞬間の気持ちでした。よっしゃ、やったろうじゃねえか、と意気込む早々、いきなり困ってしまいました。どういうのを作れば喜んでもらえるわけ?

 CardWirth に手を染める(?)前は、ちょろちょろ小説らしきものを書いていたのですが、どうも方向性が違いすぎる。かといって、もっとも CardWirth らしいテーブルトーク(TRPG)風味のシナリオを作ろうにも、テーブルトークの経験がない。
 悩んでいても仕方ないので、取り敢えず中心ユーザー層の姿を調べるため、掲示板回りをしてみました。そして、リサーチの中で浮かんできたユーザーの姿というのが……。

  • だいたい大学生以上の男子
  • ちょっと古めの週刊少年ジャンプ・ネタが好き

 これでシナリオ内容が決まりました。「友情・努力・勝利」をキーワードに、熱い戦いを繰り広げるのだ! メインのネタは……「北斗の拳」も「ジョジョ」も既に使われているなぁ……あ、「男塾」なら! はい、決定!
 かくして、初シナリオの制作が始まったのでした。ちょっと志が低いですけど、ま、良いじゃないですか。「男塾」はもちろん、「キン肉マン」「北斗の拳」「シティーハンター」「キャプテン翼」等々、ジャンプ黄金期の漫画が次々と生まれ変わって再登場している最近の漫画界を見ても分かるように、特定の世代を狙う作戦としては悪くなかったのでは?

 初シナリオの「男闘虎塾」については、まだ書きたいことがあるのですが、取り敢えずはここまで。

Q:「男闘虎宿」の続編はどうなってるの?

A:ごめんなさい。たぶん出ません。専用宿は捨ててください。

 専用の宿を使ったシナリオってのもアリじゃないかと作ってはみたものの、後が続かない……ダメじゃん。
 元々「男闘虎宿」をまともに完結させる予定はありませんでした。シナリオには現れないメタストーリーに従って展開し、全体としてジャンプ方式漫画連載のパロディーを形作るというのがコンセプト。
 どうにも人気が出ないので、本来予定がなかった美少女キャラを投入しテコ入れ。作者が血迷い、文学臭を混ぜてみるも、裏目に出る。最後の手段として「アイツ実は女だったの?」ネタで悪あがき。最後は「十週打ち切り」で潔く散るという、ろくでもない野望があったりなかったり。

 続き物のシナリオは最後まで責任持とうよね、という御意見はごもっとも。でも、こういうとんでもない計画だったので、下手に続きが出なくて良かったと喜んでいただけたら……ってのは都合良すぎですね。そうは言っても、「男塾」が現役復帰した今となっては、このネタ続けにくいしな……。
 はい、続きは出ません。決定。専用宿は捨てちゃってください。漫画の主人公的な極端な能力値なので、普通の宿としてプレイするには不適かと。何かの間違いで続編が出るにしても、また新たな宿を付けるようになるでしょう。
 enban.net で続きを出すなんて真似はしませんのでその点はご安心を。

Q:今後シナリオをリリースする予定は?

A:作りたいシナリオはありますが、実際作るかどうか……

 いやぁ、新シナリオ作りたいんですけどね、どうも億劫で。ドラえもんがいれば助けてくれるかなと、机の引き出しを探ってみようにも、我が机には引き出し自体ありゃしない。そんなわけで、本当に作るかどうかは別にして、シナリオの構想というか妄想というか、そんなものだけ書いてみようかと。
 モノ作りをしていて、一番楽しいのは完成したとき。その次に楽しいのが構想を練っているとき。生まれる前のシナリオは常に最高なのさ!

仮題「古木」

  • 森の村からの依頼。悪魔の木を切り倒してくれ
  • 村は森の恵み無しでは立ち行かない。だが悪魔の木が人間を拒む
  • 悪魔の木は交換条件を提示し、森を明け渡すことを約束
  • 条件とは、悪魔の木の娘である森の精霊を連れ出すことだった
  • 依頼遂行中、次々に死んでいく村人たち。森もまた……
  • 冒険者にできることとは? 冒険者が選ばれた理由とは?
  • 司馬遼太郎の本を読んでいて閃いたシナリオ
  • 気付いたら「もののけ姫」になっていた

仮題「初恋」

  • 男闘虎宿キャンペーンの一部
  • 二流の人・メッシュ先輩に盛りが付いた
  • バイバイ童貞。娼婦にときめき! これって恋?
  • いつの日か天国に迎えられることを夢見る娼婦
  • 彼女の夢がありがちな悲劇を招く
  • 怒れ、メッシュ! 奔れ、メッシュ!
  • ちょいと大人向けのストーリー

仮題「海賊王子」

  • 怪物退治の専門家の募集
  • 雇い主は、バイキングの血を引く某国の第3王子
  • 新航路を開拓するため、魔海「鏡の海」へ
  • 襲い来る海賊、そして怪物
  • 「鏡の海」の中心には伝説の……!
  • コテコテの海洋ファンタジー。熱いぜ、海の兄弟
  • ひょっとして、漫画「ワンピース」ってこんな感じ?

仮題「剣闘士」

  • 専用宿モノ
  • 一人一人のメンバーを体の部品として考える
  • 6つの部品を一組にして、一人の剣闘士に
  • 部品の組み合わせにより、剣闘士をカスタマイズできる
  • あとはひたすらバトル!

仮題「魔女狩り×魔女狩り」

  • 魔女を狩る依頼と、魔女にされそうな女性を守る依頼
  • 受ける依頼によって、ストーリーが分岐
  • どちらにせよ魔女(に当たる存在)を狩ることになる
  • 中世の暗黒面を強調した陰惨なシナリオ
  • 拷問、魔女裁判、火あぶり……。ひどい時代があったものだ
  • 魔女狩りの被害者は我々であり、加害者もまた我々

仮題「潜入! オークキャンプ」

  • 仲が悪い2つの都市の真ん中で、大規模キャンプを張ったオーク達
  • オークに変装してキャンプに潜入する冒険者。オークの目的は?
  • 錯綜する陰謀。悪意の風が吹き荒れる広野で冒険者はどう出る?
  • テーブルトーク風シナリオに挑戦

 あんまり期待しないでくださいね。中にはかなり細かいところまで詰めているモノもありますが、所詮は妄想。何か面白そうなアイデアがあったら、古山が作るのを待つより、自分で作っちゃってください。んにゃろぉ、誰の許可を得て作ってんだ、オァアア? ……なんて食ってかかるマネはしませんから。

Q:キーコードのページのデザインが他とは違うのはなぜ?

A:groupASK に寄贈する予定だったからです

 キーコードのページは旧 groupASK サイト準拠のデザインになっています。元々キーコード表は、作るだけ作ったらあとは groupASK さんにお渡しするつもりだったからです。素材ページのデザインが違うのは、メインの巻物デザインを幅広に書き直すのが面倒だったから。キーコードページのデザインをそのまま使っちゃいました。

 さてさて、ご存じのように、CardWirth にはキーコードという仕組みがあります。しかし、エディタに最初から組み込まれているキーコードの意味と用法の解説が無かったので、キーコードの使い方はかなり混乱していました。
 ここで groupASK さんに「キーコード表をつくってくださーい」とお願いするのは簡単です。さほど間違ったことだとも思いません。でもね、フリーソフトってそういうものじゃないでしょ? 足りないモノはユーザーが作って補完していく、必要なものは必要だと思った人が作る、元々のフリーソフトってそういうものじゃないかなって。
 そんなわけで勝手にキーコード表を作り上げてしまい、groupASK さんに「これこれこういうものを作ったのでお引き渡しします。著作権も放棄します」と持ちかけましたところ、「せっかく作ったのだから、そちらで管理してほしい」という旨の返事をいただきました。そしてそのまま現在に至るというわけです。

 最終的には、CardWirth Editor ver.1.25 のヘルプのオマケとして、キーコード表を付けることができたので、一応の目的は果たせました。当サイトのキーコード表も、役割とかデザインとかを少し変える時期が来たのかもしれません。

Q:素材を使いたいのですが、よろしいでしょうか?

A:連絡不要。用途非限定。どうぞご自由に。

 初期の頃は、素材の商用はNGとしていました。商用に耐えるクオリティーではありませんし、CardWirth で金儲けしようという野暮っちい発想も嫌いだったからです。
 ですが、今は特に制限を設けていません。どこからが商用かという線引きが、意外に難しいんですよ。たとえば、雑誌にシナリオが掲載されるケースとか、広告付きのページからシナリオをダウンロードできるようにするケースとか……。いちいち判断するのが面倒なので、制限を丸ごとなくしてしまいました。

 やっぱり、自由が一番ですよ。いちいち連絡する必要なし。シェアウェアに使ってもOK。CardWirth 以外の用途もOK。手を加えてたものを素材として配布してもらってもOK……って、これはさすがに良い気がしませんが、まあ、許しちゃいます。
 もちろん素材なんですから、自由に加工してください。「作品」ではないので、原形をとどめないくらい加工してもらっても、まるで問題なし。むしろ本望です。
 配布も自由。CardWirth における素材利用許可は、当該シナリオで使われる限りにおいての再配布の許可も、暗黙のうちに含んでいますしね。
 ま、ま、ま、気楽に使ってやってください。

「フリー配布」のチャンネルに雑誌を含まない考えもあるでしょうが、Vector や GeoCities 等、広告付きページは、第三者がシナリオ配布によって(極めて薄いながらも)利益を得ているという点で、雑誌メディアとさほど変わらないのでは? あくまで個人的な考えですが……。

Q:リンクしたいのですが、よろしいでしょうか?

A:どうぞご自由に。公開ページなら、どのページへもリンクOK!

 リンクの許可を取る必要はありません。どうぞご自由に張ってください。公開しているページについて「許可無しに見るな」とか「許可無しに在処を報せるな」とかやるのは、どういうもんかと思いますので……。
 あと、掲示板なんかで誰かの質問に答えるとき、うちのサイトに何か役立つ情報があった際は、そのページへ直リンクを張ってもらって構いません。リンクの永続性については保証しかねますので、リンク切れが発生した場合はそちらでフォローしてくださいな。

Q:(とある掲示板で)「古山さん、すみません。勝手にお名前出してしまいました」

A:「すみません」は不要でお願いします。お気を使わせて、すみません

 たまに掲示板で「古山さん、すみません。勝手にお名前出してしまいました」みたいな書き込みを見かけることがあります。でも、本人が見ているかどうか分からない場所で「すみません」されても……。もし、「すみません」の気持ちがあるのなら、メールを書いた方がきちんと伝わると思います。盆暮れの付け届けをすると、より一層効果的かと。古山さんは、南国フルーツがお好みだそうです。

 ……嘘、嘘! 本当にメールとか、お中元とか、お歳暮とか、クリスマスプレゼントとか、御祝儀とか、冥土の土産とかをいただいちゃったりしたら、逆に恐縮しまくってしまいます。
 そうではなくて、例の「古山さん、すみません」は不要ですよってこと。本当に「すみません」な書き込みをするときは、きちんとメールで「すみません」してください……じゃなくて、「すみません」な内容なら、最初から書き込まないようにしてください。
 すみませんが、お願いします。

[一言に一言] [質問王への道] [幻の新CW] [古山さん一問一答]
[安全確保] [アニメ化決定] [Card Wirth を継ぐもの]

戻る


Copyright (C) Shu Koyama 1999-2001
No reproduction or republication without permission.

koyamas@dream.com

禁無断転載

表紙に戻る