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安全確保

◆ ウィルス・ワーム・トロイの木馬……

 2001年11月終わり頃の、Badtrans.B の大流行や、2002年の Klez 大流行のように、最近、メールを媒介にして広がるウィルスやワームがやたらと出回っている。そういうものを作ってバラまく困ったさんがいるのは悲しいことだが、何の対策もとらないで、それにホイホイひっかかってしまうのもまた……。

 嘆いていても仕方ないので、無料で行えるウィルスやワーム対策のページを作ることにした。 このページでは、アンチウィルスソフトファイアウォール迷惑メール対策ソフトを紹介し、オマケとして、お薦めメールソフトを紹介する。

 これだけ騒がしい状況だというのに、未だに何の備えもしていないボーイズ&ガールズは、必ず最後まで読むこと! もう、ホントにお願いだから、プリーズ、プリーズ。君たちのパソコンが黙々と送りつけてくるワーム付きメールなんて、誰も欲しがっていないぞ。

◆ アンチウィルスソフトを常駐させる

  • 怪しいプログラムを実行前に発見するのがアンチウィルスソフト
  • 常に最新のウィルスデータを取得すること
  • AntiVir Personal Edition
  • AVG 6.0 Free Edition

 アンチウィルスソフトとは、ウィルスやワームを実行前に発見して駆除したり隔離したりくれるソフトのことだ。まずはこれを導入しないことには話にならない。ということで、さっそく Windows 用のものを2つばかりご紹介。
 両方とも、日本語ソフトではない。それでもまあ、何とかなるだろう。そういう風に作られている。分からなければ、検索サイトを利用して自分で調べられたし。

 双方とも定評のあるソフトだが、どっちの方が性能が良いのかは正直分からない。ちなみに、ダウンロードが楽なのは、AntiVir Personal Editionの方。あれこれ書かされずにサクッと(といっても、容量 3.8MB)落とせる。

 これらを手に入れたからと言って、安心してはいけない。ウィルスやワーム固有のパターンを記したパターンファイルを更新し続けなければ、次々に現れる新種(しかも、どんどん狡猾になってきている!)に対応できない。
 フリーでもパッケージ製品でも、こまめな更新がセキュリティレベルの維持に欠かせないのは同じなので、この点で手抜きしないようにしよう。

 また、アンチウィルスソフトを過信して、怪しいメールに付いてきた怪しいプログラムを実行するのは自殺行為だ。たとえ、差出人が信用できる人間でもダメなものはダメ。そんなものは、いくらでも詐称できるぞ。

◆ ファイアウォールを設置する

 ファイアウォールとは、内部のネットワークを外部の侵入等から守る仕組みのことだ。ちょっと前までは、個人が持つものではないという感じだったが、常時接続の普及に伴い、その必要性があちこちで説かれている。
 普通、ファイアウォールは侵入に対する壁として捉えられているが、実は内部から外部への攻撃、あるいは情報の流出を防ぐのにも役立つ。別に常時接続環境でなくても、使ってみて損はないぞ。ということで、フリーのファイアウォールソフトのご紹介。

 ZoneAlarmは、外部に対しては、許可を与えていないアクセスをはねつけ、内部に対しては、インターネットに繋がろうとしたり、サーバとして振る舞おうとするプログラムの活動を検知し、プログラム毎に許可・拒否を与える。
 これを使えば、アンチウィルスソフトのチェックを逃れたワームが、勝手に通信を行うのを未然に防ぐことができる。もちろん、外部からの謎のアタックも跳ね返してくれるぞ。
 詳しい情報及び日本語化パッチの入手は、「竜の情報館」へどうぞ。

 ある程度ネットセキュリティの知識がある人なら、Outpost Firewall の方が良いかもしれない。いろいろと細かい芸当ができるし、マニュアル(英語)も充実している。別に難しいことをしようとしなければ、基本操作は簡単、表示も日本語OKなので、初心者でも問題ないだろう。

◆ 迷惑メール対策ソフトを導入する

 “SPAM”と呼ばれる無差別送信メールを弾くためのソフトは、ウィルスメールを弾くためにも使える。といっても、最近のウィルスメールは、いろいろ工夫されていて、半端なソフトでは役に立たない。
 そこで、一つ強力なソフトを紹介しよう。

 実は、個人的にかなり重宝している。2002年7月現在、毎日数通、多い日は10通を超えるウィルスメールをいただける状況だが、こいつがサーバ上で自動削除してくれるので、実際に迷惑なメールを目にすることがなくなった。これは嬉しい。

 このソフト、強力なだけに、お手軽とは言い難い部分もある。とはいえ、和製ソフトだし、丁寧に書かれたマニュアルも付いているので、きちんと読めば誰でも使えるはず。TO: だの、Return-Path: だのが分からない場合は、アカウントの設定をして、「添付ファイルの拡張子が指定拡張子のとき」の項目にチェックを入れるだけでも、かなり有効なウィルスメール対策になるので、試してほしい。

◆ メールソフトを乗り換える

 ここのところ騒がれた、メールを媒介して広がるワームについての決まり文句は、「Outlook もしくは、Outlook Express を使っていると感染する」だ。それならば、こんなメールソフトに乗り換えてしまえば……。

 最強クラスのメールソフトの1つがこの EdMax。特に、フリー版はフリーのメールソフトでは最強との呼び声が高い。基本機能は当然バッチリ。自動振り分けで、嫌なメールを受け取らずに捨てることもできるので、迷惑メール対策も優れている。もし、乗り換え可能なら、一度はこれを試してほしい。

 ただし、これは EdMax に限ったことではないが、HTML メールの表示機能は必ず切ること。さもないと、ワームにとりつかれる恐れがある。HTML メールといったところで、個人が出してくるものは HTML を全く生かしていない、無意味なオマケ付きメールに過ぎないので、表示を切っても問題ない。ほとんどの場合、同内容のプレーンテキストが書いてあるので、本文はちゃんと読める。

 もし Outlook Express を使い続けるなら、他人に迷惑をかけないよう心掛けておくんなまし。具体的には……。

  • 常に最新ヴァージョンを使う
  • 常に最新のセキュリティ・パッチを当てる
  • メールの形式は「テキスト形式」。無差別に HTML メールを送らない

 Outlook Express は、本人の意思に関係なく、プレビューしただけで HTML メールに書かれたコードを実行してしまうので、(多少、不便ではあるが)プレビューウィンドウを表示しない設定にした方が安心できるだろう。
 メニュー「ツール」→「表示」あたりをゴソゴソすればOK。

 もちろん、普段のウィルス対策もちゃんと行うこと。MS 製のメールソフトはなかなか高性能だが、使い方が悪いと迷惑発信装置になってしまう確率が高い。そのことをよくよく肝に銘じておいてほしい。

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