一言メモversion4.05 Referecne Manual 一言スクリプト
このページの内容
* トップページ
* コマンドリファレンス
* スクリプトのサンプル
* 一言スクリプトとは?
* 一言スクリプトの実行方法
* 標準スクリプト
* 置換原則
他のページ
* インストール
* 大まかな概要
* 画面構成の説明
* リスト画面での操作
* データ画面での操作
* ツリー画面での操作
* 各種設定画面
* 一言のインポート
* 一言の検索
* 一言スクリプト
* メニューコマンド
* その他

一言スクリプトとは?

 「一言スクリプト」とは、データセット内の一言から「テキスト形式のファイル」を作成する際に使用する、ちょっとしたスクリプト言語です(作成されるテキストファイルの文字コードはSHIFT_JISです)。一言スクリプトは、普通の文章に「コマンド」と呼ばれる特殊な文字列を埋め込んだ形になります。コマンドは2つのアンダーバー(_)で囲まれた形式(__command__)になります。例えば以下は、今日の日付をテキストファイルとして出力するスクリプトです。

※コマンドには大文字と小文字の区別はありません。

一言スクリプト
現在__NOW()__です。

出力されるテキストファイル
現在2001 / 03 / 10 (18:08)です。

 このように一言スクリプトでは、普通の文章の中のコマンドを適当な文字列に置換してテキストファイルを出力します。これを「置換原則」と呼びます。

コマンドリファレンス
スクリプトのサンプル

一言スクリプトの実行方法

 一言スクリプトを実行するには以下の3つの方法があります。

  1. 一言の「テキストファイルへ出力」

     「スクリプト」メニューの「現在の一言をテキスト出力」(Ctrl+Shift+D)を選択するか、またはリスト画面のポップアップメニューで、「テキストファイルへ出力」(Ctrl+Shift+D)を選択します。すると以下のような画面が表示されます。

    一言スクリプトの実行(テキストファイルへ出力)

     この画面で「出力先のファイル名」に保存するテキストファイルの名前を入力します。また「参照」ボタンを押すとWINDOWSの名前を付けて保存ダイアログボックスが表示されますので、そこで保存先を指定できます。

     「スクリプト本文」の部分には、一言のテキストファイル出力用の「標準スクリプト」が表示されます。この画面でスクリプトを変更することも可能です。また「現在の設定」の部分には、スクリプト実行時に参照される現在の一言現在のフォルダ、また出力に使用される一言スクリプトが表示されます。

     出力に利用する一言スクリプトを変更するには、アイコンフィルターを利用すると便利です。ここで選択したアイコンを持つ一言が「使用する一言スクリプト」のドロップダウンリストに表示されますので、そこから使用する一言スクリプトを選択することができます。スクリプト用のアイコンを標準は違うものに設定しておけば、簡単に一言スクリプトが検索できて便利でしょう。またここでは「標準スクリプト」を設定することもできます。

     最後に「スクリプト実行」ボタンを押せば、テキストのファイルが作成されます。「キャンセル」で実行を取り消し元の画面に戻ります。

  2. フォルダの「テキストファイルへ出力」

     「スクリプト」メニューの「現在のフォルダをテキスト出力」(Ctrl+Shift+F)を選択するか、またはツリー画面でフォルダの名前部分を右クリックすると表示されるポップアップメニューで、「テキストファイルへ出力」(Ctrl+Shift+F)を選択します。すると一言の場合と同じ「一言スクリプトの実行」画面が表示されます。

     「スクリプト本文」の部分には、フォルダのテキストファイル出力用の「標準スクリプト」が表示されます。この画面でスクリプトを変更することも可能です。その他の部分は一言をテキストファイルへ出力する場合と同じです。

  3. 一言の「スクリプトとして実行」

     「スクリプト」メニューの「現在の一言を実行」(Ctrl+Shift+R)を選択するか、またはリスト画面で一言のタイトル部分を右クリックすると表示されるポップアップメニューで、「スクリプトとして実行」(Ctrl+Shift+R)を選択します。すると一言の場合と同じ「一言スクリプトの実行」画面が表示されます。

     「スクリプト本文」の部分には、現在の一言の本文がそのまま表示されます。その他の部分は一言をテキストファイルへ出力する場合と同じです。

標準スクリプト

 一言やフォルダを「テキストファイルへ出力」する際に使用されるスクリプトを「標準スクリプト」と呼びます。標準スクリプトには一言出力用とフォルダ出力用の2つがあり、それぞれ変更することができます。

 「一言」の標準スクリプトは、デフォルトでは以下のようになります。

__datTLE(-1)__
__datNAME(-1)__
__datDATE(-1)__
__datTEXT(-1,1)__

 このスクリプトでは、順に現在の一言のタイトル、名前(書いた人)、月日、本文(何も加工しないそのままの形)をテキストファイルとして出力します。このデフォルトのスクリプトを変更するには、標準スクリプトにしたい一言を選択して、「スクリプト」メニューの「標準スクリプト(一言)へ設定」を選択するか、リスト画面で右クリックすると表示されるポップアップメニューで「標準スクリプト(一言)へ設定」を選択します。元のデフォルトのスクリプトに戻すには、「スクリプト」メニューの「標準スクリプト(一言)をデフォルトに戻す」を選択します。

 「フォルダ」の標準スクリプトは、デフォルトでは以下のようになります。

__beginDATLoop(-1)__
__datTLE(DAT_ID)__
__datNAME(DAT_ID)__
__datDATE(DAT_ID)__
__datTEXT(DAT_ID,1)__

-*-

__endDATLoop()__

 このスクリプトでは、フォルダに含まれる一言のタイトル、名前(書いた人)、月日、本文(何も加工しないそのままの形)を全てテキストファイルとして出力します。このデフォルトのスクリプトを変更するには、標準スクリプトにしたい一言を選択して、「スクリプト」メニューの「標準スクリプト(フォルダ)へ設定」を選択するか、リスト画面で右クリックすると表示されるポップアップメニューで「標準スクリプト(フォルダ)へ設定」を選択します。元のデフォルトのスクリプトに戻すには、「スクリプト」メニューの「標準スクリプト(フォルダ)をデフォルトに戻す」を選択します。

置換原則

 スクリプトのほとんどのコマンドは、該当文字にそのまま置換されて出力されます。

例1)
__datTLE(-1)__
__datDATE(-1)__
__datNAME(-1)__

[タイトル]
[月日]
[名前]

例2)
__datDATE(-1)__:__datNAME(-1)__

[月日]:[名前]

例3)
__NOW()____getSTR(1)__
[今日の日付][文字列1]

 ただしbeginDATLoopとendDATLoop、beginFLDLoopとendFLDLoop、setSTR、INITのコマンドがある行は、出力時には全く無視されます。

例4)
hoge
__INIT()__
hogehoge

hoge
hogehoge

例5)
今日の日付
__setSTR(DATE_FORMAT, "%m%d")__
__NOW()__

今日の日付
0215

例6)
1
__beginDATLoop(-1)__ hoge
2 3...
__endDATLoop()__ hoge
9

1
2 3...
2 3...(繰り返し)
9