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HP上における著作権 / 西崎義展氏と松本零士氏 / ヤマトの敵役考


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 インターネット上における著作権
    私の場合

 インターネットは無法状態と言われています。
    だからといって好き勝手にやっていいとは思いません。
    そのことを考えてみました。

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ウエストケープコーポレーションの対応...1997.5.14
宮川 奏 氏からの返答....1998.8.1
ジャスラックは決まった...2003


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● ウエストケープコーポレーションの対応...1997.5.14

5月14日までの状態
著作権が気になるわけ 物を書いた場合、それには書いた人(著作者)が「私が書いたんだぞ」という所有権が発生します。「宇宙戦艦ヤマト」の場合も西崎プロデューサーが企画して営利を目的として製作されている以上当然、著作権があります。
 さて私はインターネット上でHPを作ることにより、ヤマトのイラストを描き、文章を載せ、不特定多数の人に配布しています。
 このことは、著作権法上のルールを犯していないか、つまり違法な行為をしていないかということです。
作品の著作権について インターネット上で見かけるHP。カラフルな画像を使った物や、きらびやかなサウンドを使った物、、。当然著作権のある物を無断で使うとオリジナルを作られた方に迷惑がかかる恐れがあります。そして製作者に対して製作者が持つ権利を侵してしまう恐れがあります。
 そんな疑問から、インターネット上における著作権をどのように考えているのか、考えてみました。
他の作品は? HP上における著作権法が定まっていないせいか、それを理由に画像の使用を禁止している作品があるようです。
 条件付きで画像の使用を許可している所もあるようですが、一般に画像の使用は製作者からは許可されないようです。
 ガイナックス「エヴァンゲリオン」は、製作サイドから配給されている物を使用しているらしいです。
 画像を使うと著作権に保護されているものは「使用料」を払わねばなりませんが、それは事前に了解のあっての事ですから、無断で使えば刑事罰が課せられるのは当然でしょう。ある玩具会社が無断でキャラクターを使用したことで高額な使用料を取られたこともあります。
 HP関連では、HPのURLを無断で誌上に紹介したということで、かなり強烈な抗議を受けた出版社もあるようです。
 著作権に関してあまり明るい話しはありません。
 唯一わかったことは、無断で使うと後が怖いという事です。
 (かなり怖いですよ。本当に。だから、私は真剣に調べました。)
ヤマトの場合 さて我らが「宇宙戦艦ヤマト」の場合はどうでしょうか?
 電話で対応してくださった方は「ウエスト・ケープ・コーポレーション」(以下WCC)のとても親切な方でした。 まず、当然として示された答えは「営利目的は駄目」という事です。(お金とって儲けないでね、という事らしいです。)
 ところが、この先からは意外な答えが待っているのです。
 ●情報交換はOKである。
  つまりヤマトがどうした古代君がどうしたということはOKなのです。
  ということは、「ヤマト」「古代進」という名前は使って良いことになります。
 ●UCCが見て、悪意のない内容なら構わない。
  批判やけなすような内容は、ある意味で建設的な意見なので良いそうです。
  商売を妨害するようなことは駄目だそうです(当たり前か)。
 ●営利目的は駄目だが以下の範囲ならOK。
  ○書店で販売するようなものは駄目だがコミケ程度なら良い。(同人誌って作るのにお金がかかるから、それをペイする程度なら構いませんよ、と言ってくださいました。)
  ○過去の名作とかいう内容で紹介される場合は「広告」「宣伝」となるので構わない。
  ○個人の範囲で楽しむなら構わない
 ●製作サイドとしてファンクラブの会報などに出てくるヤマトのイラストなどについて過去に何も言ったことがない。
  (なるほど。寛大だ!)

 

今の段階の結論として
 最後に、WCCの方に見て貰うのが一番良いんじゃないかという事になり私のHPの全てをフロッピーへ納め、郵送して判断を仰ぐことにしました。
 さて、これからどうなるのか?私には見当もつきません。他の例で行けば、私のHPはヤマトのないただの宇宙空間だけの画面になります。
 ただ、、、「明らかに書き起こしたイラストなら大丈夫かも知れない」というアドバイスを戴いているのが唯一の救いなのですが、、、。
 ヤマトの発展のためなら、とやかく口を挟まないとWCCの方も言ってくださいましたし、、。 それでは、次回のこのページの更新を待っていてください。

5月20日までの状態

エヴァンゲリオン?  エヴァンゲリオンのHPはすでに1000件を越えたそうです。その経緯には、かなりの間違った情報や理解があったようです。
 そのHPの中には取り込み画像を使用したものが多かったそうでファンの間からガイナックス宛に「画像を使っても良いか?」「使いたいのだが」という問い合わせが相次いだそうですが、ガイナックスは答えられなかったそうです。そこには権利と範囲があるからでしょう。
 「エヴァンゲリオン」の権利を所有しているのは1カ所だけでは無いですからね。
 そのうちにファンの会議室で、「取り込み画像を使うのは違法行為だ」という声があがり、HPを消してしまうファンが出てきたそうで混乱が始まりました。
 そこでガイナックスは使用条件を決めて画像を提供することにしたそうです。
 そしてガイナックスはHPのリストを作りますが、これは公認ということではなく、内容の確認はしないという公平な立場をとることでその役割を果たしています。
 これは、製作サイドが明確なガイドラインを作った例です。
 HPに画像を乗せるということは、無料で画像を配るという事になると言っていました。
 ただし、ここで問題になっているのは「取り込み画像」であって、個人が描いたイラストではない点に注意してください。

 

6月2日までの状況です。
 さて、このページを作るに当たって相談した方がいます。
 出崎統演出作品愛好研究会のページを主催している紅男爵さんです。
 本当に詳しく書かれています。
 図書館へ出向いて調べたり、インターネットをこまめに回り熱心にやっておられるようです。
 とても参考になるので、是非とも見に行って下さい。
 今まで紹介したかったのですが、私の都合で出来ませんでした。著作権に真剣にと行くんで居る様子がうかがえます。

9月20日には、どうなったのか?
 経過を説明しましょう。
 私のフロッピー(ホームページを丸ごとコピーした物)を担当して下さる方はSIさんという、結構古株の方で、かなり前からWCC(その前身も含む)に勤めていられる方のようで、過去のヤマトファンに対しての活動も認め、イラスト、映像の使用にもかなり詳しく説明して下さいました。
 一応、その時点で「貴方(私の作っているHP)の活動は(著作権に関する当社の条件を満たしているので)特に構いません」と言って下さいましたので、ひょっとしたら、私のHPがWeb上で最初で最後のWCC公認HPになったのかも知れません。
 (新しい映画が出来るときには、情報を提供したり出来ると思うと語って下さったのが、今では懐かしいです。そして「公認」という手続きがとれるなら、ヤマトのHPをそれぞれ作られている方々にも、そうして欲しかったです。)
 SIさんは7月中に確認したところ辞表を提出したそうで(この時点で怪しかったのでしょうか?)、その後何度か確認の電話をしても不在でした。
 さらに新しい窓口になって下さったSさんも、辞表がどうなるかわからないということでした。
 他の方に担当していただけるように頼んだのですが、私の送付したフロッピーも、担当者も明確にならないまま、9月を迎えました。
 そして…、ウエスト・ケープ・コーポレーションが破産宣告の日が来てしまいました。
 さて、ここで問題になるのが「(ヤマトの)版権が私の所へ(松本氏)戻ってきたので…」という発言をしている松本零士氏が、過去のヤマトも含めて管理してしまうのかというところでしょう。
 ただ氏は、Web上に新しいスタイルの漫画を連載していることもあって、ホームページに関してはかなり理解を持っていると想われます。
 いったいどうなるのか、さっぱりわかりませんが、「版権が帰ってきた」と言っているあたり、著作権は氏が持つことになるのでしょう。
 と、すると、西崎氏は権利を手放してしまったことになります。
 (なんとかWCCを再建できないものでしょうかね。会社更生法の手続きを、、、!と願います。)


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● 宮川 奏 氏からの返答....1998.8.1


 私は、現在「Each side of screen」というオリジナル小説を書いています。
 幸いスタッフに恵まれ、素晴らしい音楽を書いてくださる方、キャラクターデザインをして下さる方、戦艦などのメカを設定して下さる方、小説を発展させて下さる方に恵まれ、いよいよ完成の域にたどり着きつつあります。
 さて、やはりヤマトには宮川サウンドがないと、どうも寂しくて仕方ありません。そこで、宮川先生に「ヤマトのメロディーを使っても構いませんか?」と質問状を出してみました。そこには、私の小説に関する取り組みと、作品の意味合いのようなものを書き添えました。
 どのような返事が来るのだろうか?と心配しながら数週間を待ちました。
 そして、いよいよ返事が来ました。
 その一部を抜粋(編集)して公開します。

質問 メロディーをモチーフとして使っても良いでしょうか?
返答 自由に使って下さい。使っていただけること自体は嬉しいです。

質問 アドバイスはありますか?
返答 インターネット上の著作権はハッキリしていないので居原さんになにか面倒なことがあると大変なことになる。
   例えば過去に遡って使用料を払えとか、アレンジする場合の制限もある。

質問 その他の問題は?
返答 JASRACの領域で私(宮川先生)が許可しても使用料がかかる可能性もある。
   問い合わせて問題がなければ、自由に使って構わない。むしろありがたい。


 ということで、宮川先生からは曲を使って貰えることは「嬉しい」けれど、JASRACCで使用料の問題が発生する可能性があるから気をつけて下さい。というアドバイスを戴きました。
 自由に使って構わないと言ってくださるあたり非常に嬉しいです。


 さて、これでjasraccに問い合わせて、使っても構わないと言われれば、、、懐かしのヤマトサウンドが使えるんですが、、、どうなることやら、、、。
 一応,jasraccのHPを見てきたんですが…、さっぱり意味が分かりません。(1998.8.2)


 ジャスラックは決まった

 そして、2003年。
 JASRACCは、インターネットで楽曲を使用する際のガイドライン(使用規定)を設定し、有料で行えることを発表しました。ただ個人として楽曲を使用したいと思ったときには少々高価であると言わねばならない金額です。詳しくは、こちらかどうぞ。