オークション詐欺

オークションで詐欺を働く輩がいるようである。オークションでは,金額を支払ってから商品を送るパターンが通常の初期設定になっているので,代金を受け取ったのに商品を送らないというものある。

私は,100回以上オークションを利用していて,未だにそのような詐欺に遭遇したことはなく,おそらく遭遇する確立は相当に低いと思われ,特に神経質になる必要はないかもしれない。しかし,いつ、そのような犯罪に遭わないとも限らないので最低限の自衛策は講じておいた方が良いと思う。 自衛策の第一はあやしい出品者を避けること。

それではあやしいかどうかはどうやって判断すれば良いのだろうか。Yahooにはこのように注意書きが出ており,重複した説明になるが私は、・写真の有無・評価・出品案内にどの程度力を入れているかや出品案内の文言等、を考えている。 「出品案内にどの程度力を入れているかや出品案内の文言」とは、そのオークションの説明の雰囲気のことである。

詐欺を働こうと思うものは、美辞麗句を連ねると思うが、実際にその商品があり、使っていたものかどうか仔細を見てみると自ずから判明するのではと思っている。実際に使っていたものでしか分かり得ない情報がきちんと網羅されているかどうかで判断することができると思う。

また、なぜその商品を売却するかが合理的理由としてきちんと説明されていることも判断の目安になると思う。また、Yahooオークションでは、「トラブルが多数報告されている出品者の振込先口座リスト」を公開しているので、この中に口座番号が一致するものがないかどうか確認し、もしも不幸にして、該当する口座があったら、それはあやしいのではなく確信犯である。余談になるが、その検索のお手伝いをするのが上記拙作ソフトで、ブラウザの検索では「あいまい検索」になるので、検索に時間がかかる場合があるが、上記ソフトは、「完全一致」でヒットするので、容易に確認ができる。

自衛策の第2は送金方法を選択することである。 つまり、エスクローサービスや代引きを選択することである。具体的な手続は各オークションサイトに載っているので割愛するとするが、簡単にいうとエスクローサービスは第3者が仲介し、代金は仲介会社に支払い、商品が落札者に届いたら、落札者の仲介会社への連絡により、仲介会社が出品者に代金を払うというものであり、商品代引きは郵便局で行っており、商品を届ける際に代金を払うシステムである。これらの方法を使うことで、代金を支払ったにもかかわらず、商品が送られてこないというトラブルを避けることができるがどちらも相応に別途手数料がかかる。


次に,不幸にして被害にあってしまっても被害を最低限に抑えるためには「高価な商品は入札しないこと」Yahooオークションの場合5,000円以上の商品には保険が適用されるので,「きちんと被害届けを出すこと」である。 それとは別に,警察に被害届を出したうえで,プロバイダーに相談してみてはいかがだろうか。というのは,プロバイダーは入会する時に個人情報を入手しているので,何らかの情報は得れる可能性があるからである。

しかし,個人情報保護等で,プロバイダーでは容易には教えてくれないと思うが,警察の操作となれば別と思う。その意味でも警察に被害届けを出す必要はある。プロバイダーの特定は簡単である。メールヘッダーを見ればIPアドレスが書いてあるので,IPサーチ 等で簡単に知ることができる。 ただ、詐欺を前提としてはオークションは楽しめない。当然のことながら善意の利用者の方が圧倒的に多いので、あまり神経質になるのも考え物と思う。


Copyright(c)2006 Noby,Inc. All Rights Reserved