コンプレス

音量の大きい部分に対して音量を下げる操作を行います。音量の大きい部分と小さい部分との音量差が小さくなるので、全体的に音量が均一に近くなります。

■設定

項目説明
動作モード 「高域のみ」は、「帯域分割」で指定された周波数以上を音量操作の対象にするモードで、「さしすせそ」の発音に含まれる s の音など、人声のランダム ノイズ的な成分の音量操作などに使用します。
圧縮率 音量を下げる度合いを指定します。圧縮率の表記は input : output となっています。例えば 2 : 1 の場合は入力を 1/2 の音量にして出力するという意味になります。入力がしきい値に対し 10 dB の音量を持つ場合は出力は 5 dB になります。
しきい値 しきい値以上の音量 (rms) を持つ部分に対して音量の操作を行います。しきい値以下の部分は素通しになります (波形がクリップされないように改変されることはあります)。
音量計測 局所的な音量 (rms) を計るときの参照範囲をミリ秒で指定します。
入力音量 全体的に音量の持ち上げを行いたい場合は、持ち上げの程度を指定できます。
帯域分割 高域のみ圧縮の場合は、高域/低域を分ける周波数を指定します。普通は 4 kHz 程度以上です。低域は音量操作の対象になりません。

■備考

リアルタイム再生時、圧縮率やしきい値の設定を大きく変えると、聞こえてくる音が急に大きくなることがあるので注意してください。