ファイルになっているリバーブ フィルタやその他の FIR フィルタ (Finite Impulse Response filter) 用のデータを読み込んで音声に適用します。すなわちユーザー指定の FIR フィルタ係数ないしインパルス応答を用いてたたみこみ演算を行います。
項目 | 説明 |
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フィルタ ファイル | フィルタ ファイルは Wave 形式またはその他の非圧縮 PCM である必要があります。フィルタの係数 (サンプルの種類) は整数でも浮動小数点でも読み込み可能です。Raw ファイルはフィルタとして読み込ませることができませんので Wave 形式などに変換してください。 フィルタが 1 チャンネルで音声が 2 チャンネルの場合は、両チャンネルに同じフィルタが適用されます。フィルタが 2 チャンネルで音声が 1 チャンネルの場合は出力が 2 チャンネルになります。 |
リバーブ フィルタ用の音量調整をする | リバーブ フィルタ用の音量調整 (出力振幅の調整) をしないほうがよい場合はチェックを外します。ただしリアルタイム再生時には、この設定にかかわらず音量調整を行います。 |
メイン ウィンドウのメニュー [ツール]→[設定] から呼び出せる設定ダイアログ ボックスで設定可能な項目では、主に以下のものが、この効果の挙動や出力結果に影響します。
項目 | 説明 |
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一時ファイルのサンプル型 | 一時ファイルが整数サンプルに設定してあると出力波形のクリップ (波形上下端のちょん切れ) が起こる可能性があります。出力振幅の見当が付いている場合を除き、一時ファイルのサンプルを浮動小数点にしておくのが無難です。 |
たたみこみ演算を倍精度で行う | たたみこみ実行時の浮動小数点演算を 32 ビットで行うか、64 ビットで行うかの設定です。 |
項目 | 説明 |
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並列処理スレッド数 | スレッド数 (使用コア数) を増やすと、ある程度の高速化が見込めます。 |
単精度のたたみこみ演算に GPU を使用する | GPU の性能によっては、ある程度の高速化が見込めます。たたみこみ演算を倍精度で行う設定になっている場合は、この設定は参照されません。 |
FIR フィルタの係数系列ないしインパルス応答であれば、リバーブ フィルタ以外のもの (ローパス、ハイパスなど) も使用可能です。
フィルタのサンプリング レートを変換して使うことは可能ですが、人工的に作ったフィルタの場合は、そのサンプリング レート用のものをゼロから作ったほうが、よい結果が得られます。
(余談: 現実のコンサート ホールなどの室内残響特性を計測してインパルス応答の形で表すことができるのですが、それも FIR フィルタとして使えたりします。このソフトのリバーブ フィルタはそれを模したものと言うことができます)
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