波形の振幅を変更します。現在の振幅に対する倍率を指定します。(量子化誤差を考えなければ) 音質は劣化しません。
整数の音声サンプルの場合は、波形を拡大し過ぎると波形上下端のちょん切れ (クリッピング) が発生し、聞こえる場合はノイズが入った聞こえ方になります。
振幅を大きくする場合は、できるだけクリッピングしない範囲で大きくすべきですが、どうしてもさらに大きくせざるを得ない場合は、効果「リミッター」で振幅過大な箇所のみを縮小するという対処があります。
リミッターにも入力音量 (振幅) を大きくするオプションがあるため、リミッターだけを使って 1) 全体の振幅を拡大し、2) 振幅過大な箇所を潰す、という二つの仕事をさせることができます。
また、この効果「音量変更」では出力を一時ファイルに書き出さず、見た目を大きく表示するだけなので、この効果で波形を拡大した時点では波形の情報は全て残っています。その後、波形の飛び出し箇所があればリミッターを実行し波形を潰すというやり方でも問題ありません。
メイン ウィンドウのメニューより [編集]→[区間の統計] を実行してみて、瞬間最大値が 1 を超えていれば、その後の編集作業で整数化の機会が生じた時 (保存や一時ファイル書き出しなど)、そのままでは波形のどこかがクリップされることになります。
(動詞 clip の意味として「ハサミでチョキッとやる」というのがあります)
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