再生・録音のときに使用する OS の機能 (API) を選択します。
既定の「DirectSound」でよいと思いますが、ドライバの不具合等、何か問題がある場合は「waveIn/waveOut」にしてください。
再生中に他のアプリケーションからの音やシステムの警告音等が聞こえたほうがよければ「DirectSound」か「共有モード」にしてください。聞こえないほうがよければ「排他モード」にしてください。排他モードの場合は再生・録音とも、複数のアプリケーションが同時に同一デバイスを使用することはできません。
「共有モード」「排他モード」では、再生・録音のためにサンプリング レート変換が必要な場合はアプリケーション側で行います。その場合は「品質」ページの再生用のリサンプル品質の設定を参照します。録音の場合も同設定を参照します。
排他モードでの再生時のみ、ディザリング&ノイズ シェーピングの設定が再生音に反映されます。16 ビット音声が再生されるようにするには 24 ビット再生オプションは無効にする必要があります。
再生時にサンプリング レート変換が必要な場合は、ディザリング&ノイズ シェーピングをするのはサンプリング レート変換の後になります。音声ファイルが 44.1 kHz でデバイスが 48 kHz 動作ならば、ディザリング&ノイズ シェーピングは 48 kHz で行われます。44.1 kHz でディザリング&ノイズ シェーピングされた音を聴くには 44.1 kHz 動作が可能なデバイスを使用してください。
一部の機能では複数のスレッドで仕事を分担することで処理の高速化が可能です。設定は使用するスレッド数の上限です。OS は実行時間を要求するスレッドをできるだけ別々の CPU コアに割り当てようとするので、例えば 2 スレッドの設定なら 2 コアまで使用するという意味になります。
以下の機能の挙動に影響します:
浮動小数点演算を高速化するために SSE 等の命令セットを使用します。レジスタのビット長が x87 FPU と SIMD 命令とでは異なるため、計算結果にわずかな違いが生じることがあります。AVX と FMA は両方使用可能な場合に二つ併せて使用します。
効果「リバーブ」「FIR フィルタ」等の内部で行うたたみこみ演算を、単精度 (32 ビット浮動小数点) で実行する場合は GPU を使用します。内臓 GPU とビデオカード上の GPU の両方が存在する場合は、ビデオカード上の GPU を使用します。
一般にパソコン向けの GPU は倍精度 (64 ビット浮動小数点) の計算は速くないので、倍精度のたたみこみ演算には GPU は使用しません。
GPU の性能によっては、GPU よりも CPU で複数のスレッドを使ったほうが速くなる場合があります。CPU の場合のスレッド数は「並列処理スレッド数」の設定で指定できます (設定ダイアログ「詳細」ページ)。
Wave ファイルで保存するとき、音声フォーマット情報を入れる部分を WAVEFORMATEXTENSIBLE にします。特に理由がなければ、この設定は非チェックのままでよいと思います。
MP3 作成のとき ACM コーデックの代わりに LAME を使用します。lame_enc.dll が必要です。
FLAC 形式の圧縮ファイル作成時、付属テキスト情報が Windows 10 のエクスプローラで表示可能になるように、Vorbis コメント形式でも当該情報をファイルに記録します。
また拡張子は、Windows 10 のエクスプローラで認識されるのは .flac のほうなので (.fla でなく)、FLAC 作成ダイアログ ボックスでも .flac 優先の挙動になります。
メイン ウィンドウの [編集] メニューの中に [1 ビットへ変換] サブメニューを表示します。
A/B/C/D 特性のどれかが選択されているときは、rms 計測のとき、指定された特性フィルタを使って重み付けをします。「フラット」が選択されている場合は重み付けはされません。
以下の機能の挙動に影響します:
各特性フィルタの誤差は、標準的なサンプリング レート (32/44.1/48 kHz とこれらの 1/4、1/2、2 倍、4 倍) では、白色ノイズ計測時の誤差が 0.1 dB くらいです。その他のサンプリング レートでは少し大きくなります。可能な場合は標準的なサンプリング レートを使ってください。
下のグラフはサンプリング レートが 44.1 kHz と 50 kHz の場合の誤差です (A/B/C 特性フィルタの誤差がほとんど同じになっています)。
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